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2019年09月17日

ホビーレーサー必読!「ロードレースのAtoZ」その1 準備編

TOBIRA

今回から「ロードレースのAtoZ」を短期連載で始めます。ここで言う「ロードレース」とは「参加型レース」のこと。
つまりみなさんが実際に走るロードレースのことです。テレビや動画で見る国内外の「プロロードレース」で知見を広げても、実際にレースを走ると少し違うものです。
レースに向けて準備を整えること、そして安全に走ること。この2つが「楽しく、辛く、それでも達成感を得られる」ロードレースのポイントです。

「ロードレースのAtoZ」CONTENTS
1.準備編(なにを用意したらいいのかな)
2.イベント走行編(走る時のマナー・ルールをもう一度見直してみよう)
3.技術編(まっすぐ走る)
4.トレーニングの心得

富士チャレンジ200も終わり、秋のシーズン突入ですね! シーズンの締めくくりに“ホビーレーサーの甲子園”、「ツール・ド・おきなわ」が11月に行われます。ここでロードシーズンが終わり、シクロクロスシーズンに突入したり、冬のロードトレーニングへ進み、来シーズンへ入っていくという流れですね。そして来シーズンに目標とするイベントやレースの計画を立てるわけですが……。
と、目的のレースやイベントに臨むその前に、出場するための準備を、今一度見直してみませんか?

1.準備編(なにを用意したらいいのかな)

自転車イベントにも色々なジャンルがあります。ロードレースなのか、エンデューロなのか、あるいはヒルクライムなのか……。
まずは共通するポイント、そしてそれぞれのポイントを挙げていきましょう。

 

自転車の点検は走行前、そしてイベント前にも

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FUNRiDEトレーニングキャンプ 富士スバルライン試走会、藤田晃三さんセミナーより

自転車の整備は、サイクリストの義務です。整備不良の人が高速で隣を走っていると思ったら……。自転車は他の乗り物と同じく命を運ぶ乗り物ですから、しっかりとメンテナンスをして、つねに問題がない状態にしておきましょう。

セルフメンテナンス、プロの点検をコンスタントに行う
セルフメンテナンスは洗車を兼ねて行うと合理的です。洗車は傷や各パーツの消耗度を確かめることができます。
イベント1週間前には必ず洗車をするという習慣をつけておくといいですね。
一例としては休日のロングライドが終わったら、洗車をして新しい週に備えてる……というのがリフレッシュも兼ねていて良いと思います。


チェック項目

・ネジに緩みはないか
・タイヤに傷はないか
・ペダルが痛んでいないか
・ブレーキシュー・パッドが減っていないか
・ワイヤーが古くなっていないか
・チェーンが古くなっていないか
・正確な変速ができるか
・ガタガタと異音がしないか

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保安部品のブレーキは特にチェックしておきましょう

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最低限のケミカル類は用意しましょう

走行前の“儀式”

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タイヤを指で押してみて、空気圧のチェック

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前輪を10cmほど持ち上げて落としてみて異音がしないか。ホイールを回転させて歪み・フレがないか確認

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ブレーキが正しく作動しているか。ヘッドがガタついていないか

まずは適切な空気圧のときにタイヤを指で押して、感触をつかんでおきましょう。主に用いられるブチルチューブは空気が抜けにくいのですが、少しずつ減っていきます。1週間を目安に空気圧の調整を行います。しかしスローパンクなどで帰宅後には気づかず、次に乗る時には完全にパンクしてしまうこともあります。乗る直前に指でタイヤを押してみて、変化がないか確認します。完全に抜けきっていなくても空気圧が大幅に低くなっている場合は、スローパンクをしているかもしれません。空気を足して乗るまえにタイヤの表面の傷などを確認しておきましょう。

ガタがあったら、どこかのネジが緩んでいるかもしれません。
簡単に調べる方法としては、前輪を10cmほど持ち上げて地面に落としてみます。ビビッとかガタガタした音がしたら、どこかが緩んでいる可能性があります。ヘッドパーツ、あるいはボトルケージか、それともサドルか……。思い当たるパーツを確認してみましょう。

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ボトルケージのボルトが緩んでいることで異音がすることがあります

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ヘッドの緩みも異音の元です

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サドルの緩みも…

ホイールの歪みやフレなども、走行中に気がつかない場合があります。冷静なときにアレッと気がつくケースも多いです。走行前に前後のホイールを回してみて、歪みやフレが出ていないか確認しておきましょう。

いずれも、原因の対処ができない場合は、ショップなどに持ち込んで調整や修理をしてくださいね。

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イベントにもメカニックが帯同する場合がありますが、あくまでもエマージェンシーとお考えくださいね

 

ライディングポジションもチェックしてもらおう
バイクフィッティングといい、ライディングポジションを調整するサービスがあります。乗り込むほどにポジションを低くしたくなるので、相談してフィッティングの調整を行うととよいでしょう。サービス内容によっては料金がかかる場合もありますが、悩んでいる人にとってはそれだけの価値があります。
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 ©️ earthbikes

装備品について

WEAR__

レースやイベントを走る時、どんな服装で走ればいいのでしょうか。
まず、自転車イベントでより大切な装備品があります。
それはヘルメットとグローブです
シューズとペダルは「より速く走るために必要なアイテム」といえます。ペダルにシューズを固定するビンディングシステムはペダリングの効率を高め、また下りでは安定性を高め、路面が悪いところなどでペダルから足を踏み外さないというメリットがあります。
もちろんパッドの入ったビブショーツもロングコースを走るために重要です。
と、すべてに意味がありますが、セイフティ(安全)という意味では、ヘルメットとグローブがとても大切です。
この2点のうちヘルメットがないとイベントに参加することはできません。またどんなヘルメットでもよいわけではなくJCFから公認を得ているヘルメットを選びましょう。多くのイベントや国内のレースはJCF公認のヘルメットを装着していないとペナルティが課せられます。
グローブは手先を保護するだけでなく、落車した時に手のひらを守る役割も担っています。プロサイクリストの中には未装着で走っている姿も見られますね。しかしホビーレーサーの場合、落車した際に手のひらや指を怪我してしまうと、日常生活や仕事にも影響してしまいます。
FUNRiDEイベントではセーフティをモットーに、日常のライドからグローブ着用をつよくおすすめします。

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レジェンド大石一夫さん。模範的な着こなし・乗りこなしです

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ホビーサイクリストの安全性を考慮した商品が次々と開発されています

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専用のシューズとペダルは特殊ですが、サイクリングだからこそといえるメリット

イベントの持ち物は?

イベントに参加する時に持っていきたいものは? 荷物は最小限にしたいところですが、季節や天候によってはそうもいきません。
天気が不安定な場合は、晴れても雨でも対応できる装備を持っていきたいところですね。

最低限必要なものは、このイベント持ち物 チェックリストから、必要なアイテムをチェックしてもいいでしょう。

スクリーンショット 2019-09-15 18.44.41チェックリストはこちらからもPDF形式でダウンロードできます

イベントの種類によってはいくつかポイントがあります。
・エンデューロレースはウエアを数着用意しておく
レースでは数回交代があります。交代を待つうちに汗で濡れたウエアを着ていると冷えてしまったり、不快な思いをしてしまうので、ウエアを着替えることで体力の消耗を抑えられます。また長時間のイベントでは天候の急変も考慮し、長袖やウインドブレーカーなども持っていくことをお勧めします。
・ボトルは最低3本用意しておこう
エンデューロレースで数回交代したり、2時間以上走る場合は、3本ボトルを用意しておくとレース中に慌てません。疲労が溜まると次の順番が回るまでに用意が追いつかないことがあります。とくにボトルへの補充は後回しにしがちなので、忘れることも多いはず。前もって用意しておくと気が楽ですね。
ヒルクライムではよほど暑くなければ1本、時間がかかりそうだったら2本で十分足りるはず。下山用として、下山バッグに1本入れておくと、登頂後すぐに水分補給することができます。
・ヒルクライムレースは下山用防寒ウエアを用意する
山間部の天気は変わりやすいことがあるので、ウエアは寒くても走れるような装備を用意しておく。
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下山を侮るなかれ。防寒着の準備はしっかりと!

それらの準備が整ったら、日常のトレーニングに力を入れましょう!

 

次回はイベント走行編をお届けします。

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