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2015年12月24日

JAPAN PRIDE ~メイドインジャパンの気になる逸品~鈴木荘 ワイヤーエンドキャップアクセサリー

注目のメイドインジャパンアイテムを紹介していく、JAPAN PRIDE。第2回はバイクを個性的に彩る蝶々のワイヤーエンドキャップアクセサリーを製作する鈴木荘の力(CHIKARA)さんにお話しを伺った。


 

――お店にロードバイクが置かれていますが、ご自身も自転車に乗られるんですか?

中学3年生のときに西湖のレースに出たいと思って、近所にあったアザブサイクルさんに出入りするようになりました。高校2年生ぐらいまでは、結構レースに参加していました。一時期自転車から離れてしまったのですが、10年前ぐらいからまた少しずつ乗るようになりました。イベントに出たりはしませんが、朝、都内を走ったり、気の合う仲間とライドに出かけたりしています。

――自転車向けのアクセサリーを作りはじめたのはいつごろですか?

3年前ぐらいですね。自分の新しいバイクを購入したときに、たまたまアクセサリーを作るということを仕事にしていたので、人とは違うカスタムをしたいというのが、作りはじめたきっかけでした。

――ロードバイクって無骨なイメージがあるので、この蝶々のワイヤーエンドキャップをつけるだけてすごくバイクの印象が変わるなと感じました。蝶々のモチーフは自転車以外のアクセサリーにも使われていますね。思い入れのあるモチーフなのですか?

もともと植物や自然をモチーフにするのが好きで、いろいろとアクセサリーをデザインしていました。蝶々もその延長で好きでよくモチーフとして使っています。

――繊細なデザインですが、1つ作るのにどれくらいの時間がかかりますか?

よく聞かれますが、一つ一つ作っていくのではなく、工程ごとに作業していくので、一概にどれくらいかかるかは分からないんです。ただ集中してつくれば1日数個は作れると思います。

――作業工程で大変なことは?

下処理をいかに丁寧に行うかがアクセサリー作りでは大切になります。その工程をおろそかにしてしまうと、最後に磨いたときに綺麗な仕上がりにならないんです。デコボコしてしまったり、見た目が安っぽいものになってしまいます。型に真鍮を流し込んで、原型を作るのですが、その時点ではデコボコができたり、表面がザラザラだったりするので、そこから手作業できれいな形に仕上げていきます。

――やはり女性に人気ですか?

女性もですが、男性の方もワンポイントのおしゃれとしてつけていただける人が多いです。あとはプレゼントとして購入される方もいらっしゃいますね。このあいだ購入していただいた方は奥さまへのサプライズプレゼントだとおっしゃっていました。

――チェーンリングをモチーフにしたネックレスなどのアクセサリーも作られていますが、今後もラインナップは増えていく予定ですか?

そうですね。これから作ってみたいアイテムもあります。あからさまに自転車と分かるモチーフはあまり好きではなく、分かる人がみれば「あ、自転車だ」と気づく。そんなデザインのアイテムを作っていきたいです。

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真鍮製の蝶々のワイヤーエンドキャップ。重さは約1gと軽い。小さなアイテムだが、不思議と目にとまる。3,785円/各。※写真は試作品で、通常の商品のエンドキャップは、イモネジで固定するタイプなので、何度でも付け外しが可能です。

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蝶々だけでなく、宝石をあしらったワイヤーエンドキャップもある。オーダーすれば、自分の誕生石など好きな宝石を用いても製作してくれる。

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オリジナルのヘッドキャップもラインナップしている。レーザーで好きな言葉を刻印可能。力さんはブルートパーズの宝石をワンポイントであしらっている。

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作業中の力さん。明るい陽射しが差し込むアトリエ兼ショップである鈴木荘。

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小さなアイテムなので、繊細な作業が必要になる。

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チェーンリングをモチーフにしたネックレス。チャームなどを選択して、オリジナルのものを製作できる。「海外のロード選手ってお守り代わりにネックレスをしていますよね。男性であってもチームで同じネックレスをしたら、かっこいいと思うんです」と力さん。

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「銀細工の店」鈴木荘

東京都港区白金6-14-29

営業時間:12:00~19:30(月・木 定休)

http://www11.plala.or.jp/suzukiso/index.html ※ホームページより商品購入も可能

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ご自身もサイクリストである力さん。今後も自転車に関するアクセサリーを作っていく予定とのこと。

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