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2017年08月17日

芦田昌太郎の「脱・使わず嫌いインプレッション」第6回 SHIMANO 赤クリート

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数ある自転車アイテムの中で、みなさんはどうやって要不要をチョイスされていますか。

想像だけで要らないと決めつけてはいませんか。食わず嫌いと同じで、使ってみないとその真価は分かりません。そこで、我々サイクリストの感性を悩ますアイテムを実際に試して、使わず嫌いを克服しようというのがこの連載。今回発表する私の食わず嫌いは…シャコです。見た目からして無理です。あ、エビは食べられますよ、エビは。カニも好きです。

さて今回試してみるのはクリート。これは、じつはとても重要なアイテムではないでしょうか。人間の感覚というものは末端に行くほど鋭敏になります。ほんの僅かな差でも感じることができるので、好き嫌いもハッキリと分かれます。私はシマノペダル(SPD-SL)を使っているので、今回はシマノからリリースされている3種類のクリートの中で、今まで手が出せなかった赤色、可動域ゼロの固定クリートをインプレッションしてみます。

なぜ今まで赤クリートに手を出せなかったかというと、なんとなく不自由そうだから……。そして、膝への負担も大きそうだからです。それに上級者が使うクリートというイメージですしね。シマノペダルユーザーのみなさんはどの色のクリートを使っていますか? 私はロードバイクデビューからずっと黄色でしたが、可動域2°の青色が発売されてからは青クリートを愛用しています。

 

では、さっそく結論です。

「赤色の固定クリートは私の使わず嫌いでした。」

 

赤クリート、良いですね! 今の青色クリートがすり減ったら赤クリートに交換してみようと思います。より強く、そしてダイレクトにパワーが伝わる感じがしましたし、ペダルに完全に固定されることにも想像していたような不都合はありませんでした。
しかもプロっぽいです。そもそも私は外見から入るタイプなので、固定を使うということに「自己満足」という喜びを見出してしまいました。もちろん不具合が無ければの話ですが……。この見栄っ張りの性格は何とかならないものでしょうかね。

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赤クリートならではのダイレクト感はヒルクライムやロードレースでもプラスに働きそうだ

そんな私事はさておき、現在シマノからは3種類のクリートが発売されています。可動域6°の黄色、2°の青色、そして0°(固定)の赤色です。(信号機かっ!) じつは今回初めて理解したのですが、黄色と青色のクリートでは可動の度数だけでなく、支点となる場所も違ったのです。今でもたまに黄色クリートを使うことがあるのですが、なんだか全体がグニグニと動く感じがしたのも、この支点がクリートの真ん中にあるからだったのです。対して2°の青色クリートは支点がつま先方向にあって踵側のみが僅かに動く感じです。そして赤色、びくともしません。ガッチリとホールドされています。スキーのビンディングと同じでバチンと嵌って気持ち良いです。

そしてもう一点、3種類のクリートを手に取ってみて気付いたことは、各先端の形が違うことです。固定(赤クリート)は丸々としていてペダルにピタっと収まり、青→黄と可動域が広がるにつれて先端の形状は細くなっています。きっとこの細さが遊びとなって、可動域を調整しているのでしょうね。文系で育った私には思いつきもしないメカニズムです。凄いなぁ。

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それぞれのクリートで、先端の形が違う。この違いが可動域の違いを生む

 

私は今回、この赤クリートを「使わず嫌い」に認定しましたが、前提条件があります。マシンのセッティングやクリート位置の調整がちゃんとできているということです。ライダ―の感覚に訴えるアイテムですし、ペダリングに直結する部分なので、セッティングに不安のある時や、脚を真っすぐに降ろせない時は可動域のある青か黄が良いでしょう。
私の場合は、ポジションはしっかりと出せているはずなので問題はありませんでした。それにペダリングは結構上手なのです。ファンライド・トレーニングキャンプに帯同して参加者のみなさんと一緒に学ばせていただきましたから。ロードバイクに乗るのなら、きちんと学ぶのも楽しいものです。トレーニングキャンプに参加してから集団走行も怖くなくなりましたし、自転車がもっと好きになりました。あとはスキルを活かす筋持久力とパワーが欲しいです……。

今回取り上げたクリートというアイテムは値段も高くありませんし、交換も面倒ではありません。しかも消耗品です。ぜひみなさんにも試して欲しいです。まずはここから使わず嫌いを打ち破ってみてはいかがですか?

 


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SPD-SLクリート

価格:1,948円(税別)

種類:赤 (固定モード)、黄(6 度セルファライニングモード)、青(2 度フロントセンターピボットモード)

シマノ HP:http://cycle.shimano.co.jp/

(写真/小野口健太)

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