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2016年05月08日

バラ♥サイ VOL.5(後編)高橋瑞恵さん

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前編はこちら

子育てと練習の両立は?

ーーー無事出産を迎え、子育てがはじまったみずちゃ。自転車は流れに任せてそのうち復帰できればいい、と思っていたのに、練習再開、早くもレースへーーー

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みずちゃ:最初は運動不足解消に、少しだけローラーに乗り始めたんです。産後なかなか体型が戻らないのもあったし。それがそのうち、旦那さんに息子を見てもらっている 間、2時間くらいのサイクリングに出かけるっていうのを月に1回くらいやるようになって、そのうち子供も大きくなって、卒乳して楽になってきたから、これならもうちょっと外に乗りに行けるなぁ、って感じで、月に2~3回、週末に乗れるようになってきました。だったらちょっとずつトレーニングしていってもいいかな、って。身体の復帰具合を見つつ頑張っていこうかな、と。それならダラダラ乗らないで、目標を作って、って旦那さんに言われてー。レース志向なんですね。2人とも。負けず嫌いで、ユルく乗るのはダメみたいです。

ちゅなどん:みずちゃが走りに行ってる間、ご主人が見ててくれる、とは言っても、心配じゃなかった? 例えば役に立たない旦那さんがいくら好意で「いいよ行っておいでよ」と言ってくれても心配で走ってなんかいられないと思うんだけど。

みずちゃ:それが結構ちゃんとやってくれてるし、意外と面倒見いいんですよ。最初はやっぱり不安だったから、私がサッと切り上げて帰ってきちゃったりしてたんです。旦那さんには「もっと走ればよかったのに」って言われてましたけど。私もそういう『時期』だったみたいで。お母さん特有の「赤ちゃんから離れると心配になっちゃう」っていうのがあるそうなんですね。でも少しずつ、大丈夫、っていうのを繰り返しながら走れるようになっていったのかな。

ちゅなどん:ご自宅でローラーに乗る時間っていうのはどうやって作ってるの? やっぱり赤ちゃんがお昼寝している時間なのかな?

みずちゃ:そうですね。寝たらすぐ自転車をローラーにセットして、着替えて、乗って、片付けて、また着替えて、ってしてたら乗れるのはやっぱり1時間くらい。これが午前中に寝ちゃった時はその間にお昼ごはんも作らなきゃいけないので、ローラーに乗れる時間はそのぶん減っちゃいます。練習のメニューは一応、目標値も作ってますけど、ほとんど「がんばるのみ」ですね。濃くキツくやらないと前に戻らないと思うから自分に厳しくやってます。だから1時間ちゃんと練習時間が取れた時に身体の調子が悪い、ってなるとがっかりします。なんで今日は頑張れないんだろう、って。

ちゅなどん:実業団の登録ももう復活?

みずちゃ:そうなんです。旦那さんに「実業団登録するからね」って言われて。じゃあがんばって練習しなきゃね、って。いい感じにプレッシャーというかモチベーションになっています。週末に外で走るのは最近は房総かつくばで走ることが多いですね。旦那さんが手賀沼の練習に自走で行くことがあって、その間に私と息子はその間に筑波山へ移動するんです。旦那さんは練習が終わったら、手賀沼から筑波山まで自走で来てもらって、バトンタッチ、そしてわたしが筑波山へ練習しに行く、っていうのを2~3回やりましたね。その方が練習時間増えていいかな、って。

ちゅなどん:なるほどー。そうやって2人の時間をやりくりして練習時間を確保してるんだね。

みずちゃ:旦那さんもすごい手伝ってくれるというか「いいよ、見てるから行ってきな」って。普通こういう人あんまりいないんじゃないかって思いますね。

ちゅなどん:今回のバラ♥サイは、まこっち(ご主人の誠さん)がいい旦那だ、って話で終わりそうだな(笑)。

みずちゃ:実際、いい旦那さんです。彼も子供大好きみたいです。最初はそんな風に思わなかったんですけど。本当は(復帰は)2、3歳くらいまでは無理だと思ってました。でもちょうど同い年で実業団登録してたお母さんがいて、私より少し先に産んで、少し先に復帰してて、そのレースを見たときに刺激されたんですよね。私もやれるかな、って思ったのはそのときです。今の所、一番きついところは終わったんで。実は寝不足が一番つらかったんです。授乳の時期ですね。今まで寝不足なんて知らなかったから、夜中に2時間おきに起きるのがきつくてきつくて……それに比べると今はぜんぜん楽。ローラーくらいいくらでも乗るわよ、って。そう考えると気が楽ですね。だいぶ、視野が広がりました。成長したと思います。

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女性ばかりでの集団走行練習会を実施

ちゅなどん:最近、みずちゃは房総で女性ばかりの練習会を開催しているそうですね。だいたいいつも何人くらいでやってるの?

みずちゃ:日によって違うんですが5人から10人くらいですね。これまで参加してくれた方が次の回に同じチームの人を連れてきてくれたりしながら少しずつ増えています。ペースはゆっくりめでローテーションをきれいに回すとか、その日の参加人数や顔ぶれを見てその日の目標を決めています。この練習会では私がけっこううるさく言うんです。「そこあげすぎ!」「左寄って」とか。上り区間に入ると頑張っちゃう人が多いんですけど「今そこで頑張っちゃったら最後まで走れなく なっちゃうよ」って。1周14kmほどの周回コースなのですが、最低5周は走りたい、というのもあって、そのあたりのマネジメントもしています。だんだんみんな上手に走れるようになってきて、ローテーションもきれいに回るようになってきたんですよ。

ちゅなどん:そうやってちゃんと言葉にしていうから、みんな上手になるんだよね。もともとまこっちが理論立てて言葉にするのがとても上手な人だから、みずちゃにも言葉でインプットされてるんだろうね。根性論ではなく、参加してるみんながちゃんと練習になる(質が良い)練習会はとっても貴重だと思います。ただ、今のちゅなどんが行ったらついていけないだろうなぁ(その昔、ちゅなどん数回ほどこちらの練習にはお邪魔したことはありますが)。

みずちゃ:大丈夫ですよ。上りゆっくり、下りがんばる、で。

ちゅなどん:そうね。私はレースやらないから練習をする理由もないんだけど、たまにはみずちゃとも走りたいもんね。ではどこかのタイミングでお邪魔させていただこうかしらねー。この練習会に参加してる女性のみんなでチーム作って走ってみたりしても楽しそうだよね。

みずちゃ:何かそういうことができたらいいなぁ。

ちゅなどん:今後、レースに出る予定は決まってる(注.取材日2016年4月中旬)

みずちゃ:袖ヶ浦で行なわれる、160km走るクラスに出ることになりました。100km超えもあんまり走ってないんですけれど…、旦那さんに「出るからね」って言われて「わかりました」って。160kmも走れるかなぁ。

ちゅなどん:そのちょっと強引な感じ、いいねぇ。まこっちは本当に心からみずちゃと一緒に自転車やレースをやりたいんだろうなと。それもかなり情熱的に思っているように感じるエピソードの数々だねー。

みずちゃ:なんだか同じところに立たせようとするんですよね~。

ちゅなどん:愛だなぁ。これから結婚、出産を控えている自転車カップルのみなさんにはとっても参考になるお話だと思います。がんばる奥さんをしっかりバックアップする旦 那さん。これはひとつの理想形ですね。ただ……男性陣にはちょっとプレッシャーがかかる内容だったかもね(笑)。今日はありがとうございました。これからもレースを楽しんでね!

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インタビュー直後の袖ヶ浦でのレース、みずちゃは見事、優勝。素晴らしい結果です。おめでとう! 旦那さんも同じく男子カテゴリで優勝! こちらもお見事です! そんなみずちゃの日常の練習、レースのレポートなどはこちらで読むことができます。特に練習の記録はレースで強くなりたい!と思う女性のみなさんにはとっても参考になることでしょう!
【みずちゃ自転車ブログ】http://x-mizucha.hatenablog.com


(写真/編集部)

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