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2018年07月03日

瀬戸圭祐の 「快適自転車ライフ宣言」 6-10)仲間が増えれば楽しさ倍増、ビギナーも安心、自転車は人をつなげる!

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瀬戸圭祐の 「快適自転車ライフ宣言」 第6章:底なしの魅力!?ツーリングを徹底的に楽しむ

6-10)仲間が増えれば楽しさ倍増、ビギナーも安心、自転車は人をつなげる!

 

ツーリングはひとりでも楽しみを満喫できるが、仲間やグループで走ると楽しさは倍増する。同じ趣味を持ち、その楽しみを知る気心の知れた者同士であれば、冗談を言いながら気持ちよい汗を一緒に流し、思いっきりストレスを発散できるのである。それだけでなくグループ走行で自転車の天敵でもある風圧を、皆で助け合って軽減することもできる。皆がテクニックを駆使できるようになれば、肉体的にも精神的にもよりラクに走ることが可能になる。

 

<ソロサイクリストからの脱却>

ひとりでのツーリングは自由である。自分の好きなように何処へ行っても、どんなに時間をかけても、途中で止めてもドンドン走っても、思うままに気ままに楽しむことができる。
もちろんそれでもイイのだが、1人で孤高に走っている時にワイワイ楽しんでいるグループと遭遇すると、寂しい気持ちを感じるかもしれない。
一緒に走る仲間がいない、グループでのコミュニケーションが苦手、周りの人に上手く気を使えない、などなどグループサイクリングへのハードルがある方もいるだろう。
初めてのグループへの参加というのは、精神的にも抵抗が大きいかもしれない。
しかし、一度その殻を破りグループサイクリングを経験すると、ほとんどの人はその楽しさや、新たな世界に惹き込まれていくのである。
皆で一緒に走り出したら、ひとりでは感じることのできなかった楽しみが、大きく増えること間違いない。

 

<グループサイクリングの楽しみ>

グループサイクリングの一番イイところは、仲間がいると楽しいことが増えることである。どのような趣味でも、同じ趣味を持つ人との交流は楽しいものだ。様々な情報交換をしたり、趣味の成果物(自転車そのもの?)を自慢しあったり、語らいを楽しんだりできる。
更に自転車の場合は、一緒に走ることによって苦楽をともにし、素晴らしい景色に共に感動したり、峠を征服した達成感を共有したり、喜びや楽しさを分かち合ったりして、一体感も生まれて仲良くなりやすい。
休憩中に談笑したり、ライド中でも何気ない会話が続いたり、昼食時にはツーリングや自転車などの情報交換をしたり、愛車を見せ合いっこしたり、またヒルクライムでは励ましあったり時にはバトルで燃えたりと楽しみは尽きない。
いろいろな経験者と一緒に走るといろんな事を学べるし、様々なことを実地で教わったりもできる。集団での走り方、手信号の適切な出し方、ペダリングやシフティングといったライディングテクニックやスキルの改善など、グループで走りながら能動的にも受動的にも自主的に学んでいくことができる。また、腰や肩が痛いとか、尻に合うサドルの探し方など、抱えている悩みや疑問を投げかければ、誰かがアドバイスくれたりもする。

ソロの場合は、つねにコースを確認し、スケジュールやペース配分などいろんなことを考えながら走る必要があるが、グループの場合はリーダーにお任せして気楽に走ることもできる。
一方、人数が増えるとそれだけパンクやトラブルの数も増えることとなる。またペースも原則は一番遅い人が無理せずにゆっくり楽しめるレベルに合わせることとなるため、全体のペースはソロの場合よりも遅くなる。もちろん個々人の好き勝手なわがままはできないが、大人のコミュニティでありマナーやルールを守れない人は淘汰されていく。また、行動プランも参加メンバーの意向の最大公約数が優先されることとなるが、ほとんどの場合は個々人が納得できるようになってくる。

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日本ならではの四季を感じるツーリングにグループで出かけるのもおすすめだ

 

<グループへはどうやって参加する?>

グループサイクリングをしたいと思っても、どんなグループにどうやって参加すれば良いのか?

・まずは地元のショップ

まずはネット検索で、自分の住んでいる地域のサイクリングチームなどでググってみる。ショップが主催するグループなどは各地にあるので近所にあれば候補になるだろう。
バイクを購入したショップがイベントを行っていれば、それに参加してみよう。バイクを購入してくれたお客さんへのアフターサービスも含め、自転車の楽しさを知ってもらおうという気持ちで開催されているものがほとんどであり、しっかりケアしてくれる。ショップにコース概要やスケジュール、初心者向けなどのレベル感、参加者の人数や傾向、食事や休憩の予定などを問い合わせて、ちゃんと把握できれば安心だ。
近所で見つからなくても、グループサイクリングは現地集合/現地解散の場合が多いので、東京圏や大阪圏といった範囲で探しても構わない。
また、各都道府県のサイクリング協会に問い合わせれば地元のクラブの紹介をしてくれる。


・イベントに参加する

自転車イベントに参加するのも仲間を増やすチャンスである。昨今の自転車ブームにより毎週のように全国各地でイベントが行われており、近隣でのイベントも見つかるはずだ。大きなイベントにはお祭り感覚でワイワイと楽しむために参加する人々もたくさんいて、イベント会場や走行中などにも、思い切って声をかければ、比較的仲間ができやすい。一緒に走れば打ち解けやすく、つながりが広がるかもしれない。


・SNSでのコミュニティに参加する

SNSの自転車コミュニティや、自転車関係のブログにアップされているライドイベントなどに参加する方法もある。
募集要項にどんなコースや内容なのか、ルートや走行距離、巡航速度や獲得標高、食事や休憩のタイミングなどが記載されているイベントであれば、自分が参加できるかどうか判断しやすい。思い切ってポチッてみよう。


・グループのキャラを探る

候補となるグループが決まれば、そのキャラを探ってみたい。グループやコミュニティのサイトやアカウントなどに書き込みをして、レスポンスの状況を見てみよう。反応が良ければ脈ありだ。新参者を歓迎するグループも多いので、イベントまでにオフ会などがあれば積極的に参加してみよう。
ほとんどが自転車を愛する人たちであり、いろいろなスタイルやレベルでツーリングを楽しむ人々がいる。初心者ならばツーリングのレベルアップを目指すのに必要な情報やノウハウを教えてくれるかもしれない。ツーリングのコースやお勧め場所などの情報も生の声で聞くことができるだろうし、自転車愛好家達の仲間になればその情報網を活用することもできる。
ちなみに筆者が推薦するグループは、下記URLをご参照いただきたい。

参照:2-8)仲間が増える!自転車コミュニティ

http://funride.jp/serialization/jitensyalife14/

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グルメや史跡巡りなど自転車+αの趣味を共にする仲間と出会えるとより深い付き合いができるかもしれない

 

<グループ走行での安全確保>

グループ走行でも安全確保は最優先である。言うまでもなく交通ルールやマナーを遵守するのは当然である。
グループの全員が集団走行に慣れていれば良いのだが、ビギナーや年に何回か乗る程度の人がいたり、走り方の癖も人それぞれで、個々人の経験値もバラつきがある。
車間はあまり開けたくないだろうが、前後との接触には注意が必要だ。近づきすぎると前の自転車が障害物などで急にラインを変更した場合、その後輪に後の自転車の前輪が接触する恐れがある。また急ブレーキの場合は後続車とぶつかることもある。

交通量の多い道の端は砂利やゴミ、ガラス片などが多いが、集団で固まって走っているとそれらを避けるために、とっさにラインを変えることもしづらくなる。慣れないうちは1~2m程度の車間距離をキープするようにしたい。
隊列はMax6~7台以内が望ましいが、十数台になってしまうこともある。クルマ側からすると、数台以上の自転車集団を追い越すのは難しく緊張する。とくに狭い道の場合、クルマが自転車の隊列を追い抜く際に対向車が来たりすると、自転車側に避けざるを得なくなり、場合によっては接触もあり得る。できる限り数人以内で隊列を組み、前後の状況に注意しながら走行する必要がある。

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無理に間を詰めるのではなく、1~2mほど間隔を空けて走行しよう。前の人が転倒してしまった際などにも落ち着いて対応できる

 

<ペースコントロールが成功のポイント>

グループ走行でまず注意せねばならないのが、全体のペースコントロールである。原則は一番ペースの遅い人、体力が無い人が最後まで疲れないようにペース配分することだ。
単にペースを遅い人に合わせるだけでは駄目である。遅い人は皆に迷惑をかけたくない一心に自分のペースで走っているつもりが自然とオーバーペースとなってしまいがちだ。気がつくと疲れが溜まり後半にはバテてしまうことがある。つまり遅い人が決してオーバーペースになってしまわないように、全体のペースコントロールを行う必要がある。

遅い人にペースを合わせるため先頭を走ってもらおうとするのは間違いである。先頭は一番風圧を受けて体力を消耗しやすいし、道を間違えないようにと余計な神経も使わせてしまうこととなる。なによりも先頭を走ることで後方のメンバーに気を使い自分のペースで走れない、つまり自然とオーバーペースに陥ってしまう事で結局疲れてしまうのである。初心者や体力に自信のない人はグループの中で2-3番目の前方に位置するのが良い。先頭は体力のある人や経験豊富な人が全体のペースをコントロールしながら走るのである。その際に一番遅い人のペースを掴んで、その人のペースよりもゆっくりと走るようにリードすることで、皆が最後まで気楽に疲れずに走ることができる。
ただしあまりに体力やペースに差があったり、極端に遅い人がいる場合には複数のグループにわけて走る。遅いほうのグループは必ず経験者が引率をしてオーバーペースにならないようにコントロールする必要がある。

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経験豊富な人が遅い人のことも考えたペース配分で先頭を走ることがグループライド成功のコツだ

 

<体力・経験の違いに配慮する>

同じグループのメンバーは、体力やペース、経験などが近いレベルの仲間同士であれば、それぞれに自分のペースをあまり崩さずにツーリングを楽しむことができる。人数が多い際にグループ分けをする場合には配慮すべきポイントだ。ペースが異なる場合でも休憩や食事、観光やゴールなどの際に合流するようにして時間調整すれば、それぞれのペースを守りやすくなる。
体力的に余裕がある人は、集団の先頭を引くことを率先して行えば、メンバーからも感謝されるし、信頼を得ることができるかもしれない。ただし、ずっと先頭でいるのは特に向かい風の場合などは負荷が大きくなるので、後続のメンバーは先頭交代を申し出るなどのフォローを行いたい。

 

<休憩はこまめに、オヤジギャグも大切?>

疲れを感じる前に休むのが、ツーリングの鉄則だ。グループの場合の休憩や補給は、メンバーの一人でもそれを欲したら速やかに行うべきだ。
特にビギナーや走り慣れていない人が多ければこまめに休憩したい。また、経験者や体力的に自信がある人の場合でも、休憩はこまめに取ったほうが良い。
休憩時間は何かと参加メンバー同士でコミュニケーションしやすいタイミングであり、メンバーの交流を図る意味でも、休憩頻度は多めに設けたほうが良い。皆で現在地や予定を確認して現状を認識することも安心につながる。また、軽い冗談やオヤジギャグなどで気持ちをほぐすのも、心身をリラックスさせる意味で良い休憩になるのだ。

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休憩のタイミングはグループ内で都度確認し、1人でも休憩したい人がいた場合は迷わず止まろう

 

<全員がアシスト!?初心者も安心>

ツールドフランスなどのレースでは、エース以外のチーム全員がアシストである。
グループサイクリングはレースではないが、そのアシスト精神はとても大切だ。エースを勝たせるためではなく、初心者や、体力やペースが劣る人たちを皆でアシストして、全員が楽しくゴールできることを目指すのである。
初心者には安全を確保しながら進めるように先導したい。走行ラインの取り方やペダリング、ギアのシフティングなどをすぐ前で実演しながら走り、必要に応じてアドバイスをすることもできる。初心者は何かと不安であり、他のメンバーに迷惑をかけやしないかと心配をしているので、こうしていろいろと声をかければ安心する。その安心感が初心者の心身のトラブル防止にも役立つのであり、グループサイクリングの成功にもつながることとなる。

経験者でもベテランでも、落車やパンクなどいろんなトラブルのリスクはあるし、有事の場合は他のメンバーがサポートして助け合うのが暗黙のルールだ。ドリンクが切れたとかでもアシストしてもらうと嬉しいものだ。
ちぎれたメンバーを置き去りなんてグループは無いかと思うが、初参加の人が置き去りにされたりしたら、もう二度と来ないだろう。
グループとメンバーをしっかりアシストできるサイクリストはカッコいいのだ。

 

<ハンドサインはコミュニケーション>

グループ走行の場合は、停止や交差点で曲がる場合などに後続に手でサインを出す。サインは左折の場合以外は右手で行うが、後続だけでなくクルマや歩行者、オートバイなどに対してのアピールの意味もある。前の人がハンドサインを行ったら必ずそれを同様に行い後続に知らせよう。路上の危険物を後続に知らせるのも大切である。自分には路面の穴や障害物が見えていても、後続には死角になっていることはよくあるのだ。
ハンドサインだけでなく声に出して伝えることも大切だ。後方の人はハンドサインを見落としても声は聞こえるし、明確に意思の伝達が行える有効手段だ。伝言ゲームで「停まります」「右折します」などを伝える事により一体感も生まれてくる。
ただし、片手を離すことになるので状況によっては、安全確保のためにもハンドサインを出せないこともあるだろう。その場合は無理をせず安全を最優先する。

瀬戸さん図 


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ハンドサインはうしろへ意思表示が伝わるようにしっかりと。右手で行うことが基本だが、左手のほうが安定してできるならばそれでもOK 

 

<集団走行でのドラフティング>

自転車走行における大きな抵抗は風圧であるが、グループ走行の場合はこの風圧を和らげることができる。先頭は風圧を普通に受けるが、その後ろには空気の渦ができ、その中に入ると風の抵抗は小さくなる。特に向かい風や走行ペースが速い場合にその効果は大きくなる。
これはドラフティングという集団走行のテクニックであるが、接触事故や集団での落車リスクが伴うため、一定以上の経験を積んだメンバー同士で行うことが前提となる。
ドラフティングは車間を10cm~数十cm以内に保ことで大きな効果が得られる。1m以上離れてしまうとその効果は小さくなる。
近づくほどに接触事故のリスクが増えるため、つねにグループ全体で一定のスピードを保ちひとつの塊となって進むことが求められるテックニックだ。加速やブレーキングもグループ全体での呼吸に合わせるように行う必要があり、急な操作は禁物である。

ツールドフランスなどレースでは道いっぱいに広がって団子状になって集団走行をしているシーンを良く見るが、一般道では並列走行は禁止である。グループ走行の場合、隊列は一列をキープする。
一定以上のレベルのメンバー同士では、車間距離を詰めてドラフティングを行うのは、互いに暗黙の了解である場合が多い。しかし、初めての参加者や初心者にはドラフティングについて事前に説明をして、リスクがあることも理解してもらう必要がある。また、グループメンバーではない、見知らぬ人の後ろに勝手に入るのはマナー違反である。あくまで仲間同士で行うテクニックであることを認識しておきたい。

 

<トレインの基本>

グループ走行で隊列は一列をキープして、トレインを組んで走るとドラフティング効果を享受しやすい。ただし、トレインに不慣れな人もいるし、ドラフティングにはテクニックが必要なので、初参加者や初心者がいる場合は、走り出す前にトレインを組むことや、ハンドサインなどについてもブリーフィングしておきたい。
トレインの先頭と一番後ろは経験者にして、内側に経験の少ない人を配置し、先頭と最後尾でフォローする形が望ましい。先頭は安全を確保しながらルートを確認し、全体のペースコントロールを行うなどリーダー的役割が求められる。最後尾はグループメンバーの状況を確認しながら、後方からの安全を確保し、全体を見ながら必要に応じてメンバーに指示を出したりもする。
初心者には全体に迷惑をかけたくないとの思いから、「遅いから一番後ろから着いていきます」と言われる方もいるが、これは全体のペースやコントロール上では好ましくない。体力やペースに自信のない人は、先頭のすぐ後ろから中ほどで経験者に見守られながら走行するのが結果的に安心できて、全体が上手くマネジメントできるのである。

ある程度経験を積んだ仲間同士の場合、トレインを組んで車間を詰め、先頭交替をしながら風圧を軽減するドラフティングを行うと、疲労が軽減されて、グループ走行のメリットをしっかり享受できる。
ヒルクライムやダウンヒルでは、個々人のペースや技量の差が顕著になるので、通常はトレインを解除する。

 

<遅れた場合、トラブルの場合の対処>

グループサイクリングでも何でも、時間を守らないのは社会人としてNGである。輪行の場合は集合時間までに組み立てて、スタートできる状態でスタンバイしているのがマナーだ。もちろん不可効力やトラブルなどで遅れることはある。その場合は早めに主催者やメンバーに連絡をする。先にスタートしてもらって、キャッチアップできそうならば追いかけて途中合流すれば良い。休憩やランチの場所がわかっていれば、そこに何時に着きそうだとかをSNSやTELで連絡しておこう。追いつくことが困難な場合はグループに迷惑をかけないためにも合流は諦め、早速に連絡する。
ヒルクライムなどでは体力やペースの違いで差がついてしまう。 遅い人が悪いなどと言うことはまったくない。普通のことである。通常は坂の頂上で待つというのが暗黙のルールであり、先に到着しているメンバーに「お待たせしました」とひとこと言えばOKである。

パンクや落車などのトラブルなどの場合、通常はトレインの最後尾のベテランがフォローするが、皆で助け合ってできるだけ早くに復帰できるように努める。先行の人たちには、休憩や食事の場所などで待ってもらえば良いだろう。ただし、いずれの場合も大きく遅れるのが明確な場合は、全体のスケジュールに影響するため、先行の人たちに先に行ってもらうようにしたい。状況に応じてはツーリングを中止して引き返すか輪行にするなどで、全体に迷惑をかけないようにするのがマナーだ。

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パンクなどのトラブルにみんなで対処できるのもグループライドのメリットだ

 

<女性と走るときには>

ツーリングは楽しくなければならない。グループの場合は男性ばかりよりも、女性がいたほうが楽しい人は多いだろう。しかし、女性に快適に楽しんでいただくために紳士的に振舞うことは、意外に苦手な人もいる。
女性は筋力や体幹の強さの違いなどから、バイクコントロールが男性に比べ不安定になりがちで、特に初心者女性はちょっとしたトラブルが多い傾向にある。ハンドサインとかドラフティングとかでも上手くできなかったり、怖さを覚えたりすることも男性よりも多いようだ。

体力面で遅くなったり、そういった事で周りに迷惑をかけることを、とても申し訳なく感じている場合もある。
そういう事を良く理解して、できる限り女性目線で優しくサポートをすれば良いのだが、筆者のような無骨な男には難しいかもしれない。
ならば、いろいろと声をかけて楽しんでいただけるようにしたい。積極的に気遣いのし合える雰囲気を作り、女性が気持ちをリラックスできるようにするのだ。
ただし、疲れているときに「ガンバレ」「もう少しだ」などと尻を叩くような声かけはNGである。「無理せずゆっくり楽しみましょう」「のんびり行こうね」などと、感じているであろうプレッシャーを和らげる言葉のほうが望ましい。筆者の得意なオヤジギャグなども雰囲気を和らげるのに良いかもしれないし、夏の暑さの中では涼しさを感じるかもしれない?
また、後方にピッタリくっつき過ぎたり、付き纏う様な行動は嫌がられるだけでなく、他の男性からも白い目で見られてしまう。(筆者も反省!?)

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コンビ二にしか寄らない味気ないツーリングよりも、コースグルメスポットを取り入れた方が女性からも喜ばれるかも!?

 

<詐欺師のような舌戦?>

グループメンバーも仲良くなってくると、ふざけた会話もできるようになる。スタート前やSNSサイトの会話などで、事前の言い訳合戦が始まったりするのだ。

「仕事が忙しくて、疲れが溜まっている」

「昨晩飲み会で、飲みすぎちゃった」

「準備に時間がかかって、睡眠不足だ」

「ちょっと、風邪気味なんだよね」

「最近全然走っていなくて、○ヶ月ぶりだ」

などなど、要は「コンディションが悪くて、今日はぜんぜん走れないよ~」っと事前に逃げ口実を吹聴するのである。
それに対し、「ウソつけ!毎日ローラーでトレーニングしているじゃないか!」とか突っ込みを入れたり、「心配するな。途中の三途の川に捨てて行ってやるから」みたいな冗談を言い合うのが楽しいのである。
特に「最近乗っていないから走れない」という常套句は、大概は詐欺師的発言である。そんな人がガンガン走っちゃうのだ。
こういった楽しみ方ができるのは、ホントに仲の良いグループであり、フランクな仲間になれる人たちが多い。
そんな交流の中で、仕事のつながりができたり、自転車以外の関係ができたりと、様々に広がりが生まれることもある。

グループサイクリングを通じて仲間が増えると、ツーリングの楽しみはどんどん膨らんでいく。苦楽を共にする仲間の数が多いほど、思い出の数も増えていくのだ。
ただしどんな人間関係でも良好な関係を築き、いつまでも保って行くには、互いの思いやりと配慮、相手の立場に立ったコミュニケーションが大切である。
自転車は人と人をつなぐことのできる、とても人間味のある乗り物なのだ。

 

 

(瀬戸圭祐さんの「快適自転車ライフ宣言」は隔週火曜日掲載です。次回は7月17日(火)に公開予定です。お楽しみに!)

(写真/本人)


第6章:底なしの魅力!?ツーリングを徹底的に楽しむ

1)知らなかった!地域の魅力、日本の美しさ、メッチャあるある

2)とにかく始める、まずは半日、そして日帰り、宿泊ツアーへ

3)楽しみの創造!プランニングするほどにドンドン世界が広がる

4)うまうまグルメ、史跡に寺社巡り、山でも海でも、フィールドは無限大

5)どこでもドア!?輪行を極める!

6)軽くコンパクト!荷物と装備とパッキング技術!

7)オシャレだけではない。安全にも快適さにもアクセサリーは重要

8)センスが光る!ウェアラブルグッズで快適に!

9)快適ライドの決め手!暑さと寒さ、風と雨、上手につきあう

10)仲間が増えれば楽しさ倍増、ビギナーも安心、自転車は人をつなげる!

 

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