最新自転車パーツの現在地　【キャットアイ】ライト編

ライトの未来は？

菊地　今後はフロントライトの取り付け位置も変わりますか？

塚本　自転車の場合、取り付け位置が限られますからね。サイクルコンピュータも大型化してきていますし。

菊地　昔、ハブと同じ高さに取り付けるアタッチメントもありましたね。

塚本　将来はどうなるかわかりませんけど、ハブと同じ高さに取り付けるようになるなら、それ用の配光を考えないといけないでしょうね。あとはコーナリングするときに照らす位置を変えることも考えておくべき課題です。

菊地　GPSと連動して？

塚本　やるとしたら、車体側の傾きなどを利用すると思います。

菊地　自動車では次世代ライトとしてレーザーライトが注目を集めているようですが……。

塚本　視野には入れてあります。ただ、まだ非常に高価になってしまいます。クルマでも2000万円ぐらいする超高級車に使われ始めたばかりの技術です。

菊地　いずれは自転車にもきますか？

塚本　来ると思います。LEDよりも30％ほど省エネで、照射範囲は2倍、明るさで５倍と圧倒的な性能を誇りますからね。

菊地　5年先、10年先で考えると、どんな未来が予想されますか？

塚本　シマノのDi2やEバイクなど、自転車にバッテリーが搭載されるようになって、製品の可能性は大きく拡がりました。個人的には他社さんとの製品ともつながっていくんじゃないかと思います。
技術的にはワイヤレスで給電できるようになったし、コンピュータやパーツとの連携は拡がっていくでしょう。
ただ、うちのアドバンテージの中核にあるのは、やはり使い勝手です。これはどこにも負けないと自負しています。スイッチの押しやすさ、保持性の高いブラケット、レンズに合わせて仕様を決めたLEDの配置など、実際に使う現場で使いやすいことこそ大切なことですから。

菊地　そうですね。今日はありがとうございました。

問：キャットアイ　TEL.06-6719-6863
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