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2017年08月31日

【それいけ!FUNRiDEカレー部】Vol.6 カレーを求めて青森へ(後編)

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前編はこちら → http://funride.jp/serialization/curry9/

チャレンジヒルクライム岩木山のレポートはこちら → http://funride.jp/report/iwakisan/


チャレンジヒルクライム岩木山を無事完走した小高部員と、取材を終え、その撮れ高に満足する部長(私)が次に目指すのは五所川原市。ここではりんごをふんだんに使った絶品カレーが食べらるとのこと。カレーとりんごの相性抜群なのはCMでおなじみの某カレールーでみなさんご存知のとおり。
ただ今回はりんごの本場、青森のりんごが使われている。単体で食べても美味しいりんごがどんな風にカレーと絡むのか、未知なる味に期待しつつカレー部後編スタート!

岩木山からはアップルロードを通っていったん弘前市内へ

アップルロード、その名のとおり、沿線には沢山のりんご園が広がっていてこれぞ青森という景色が楽しめる。とくに桜が咲き終わり、白いりんごの花が咲く5月、あるいは収穫間近の実りの秋は最高の景色なのだとか。残念ながら今はそのどちらにも当てはまらないが、りんごの木に囲まれた緩やかなアップダウンと、岩木山の眺めは最高だった。

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景色バツグンのアップルロードを走る

弘前市からは国道339号線を北上。ここで気になるものを発見。側道に延々と設置されていた鉄製と思われる柵。下ハンを握るとサイクリストとちょうど同じくらいの高さがあり、見事に横風を防いでくれる。もしや横風を嫌うサイクリストの為に!?  まあそんなわけは無く、地元の方に聞いたところ防雪柵と言うらしい。

本州最北端の青森県は厳冬期になると激しい風に吹き上げられ、舞い上がり、辺り一面を真っ白に染めてしまう、地吹雪と呼ばれる雪が降る。これが始まると自分の足元しか見えなくなってしまう、ホワイトアウトのような恐ろしい状態に……。防雪柵はそんな地吹雪から道路を守ってくれるありがたい柵なのだ。そんな頼もしい防雪柵に今は横風から守られながらひたすら北上する。

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降雪時には、上にグイッと伸びで、地吹雪から道路を守ってくれるという防雪柵。ほとんどの道路で片側にしか設置されていなかったので、地吹雪の吹く方向は決まっているようだ

 

途中有名な観光スポット「鶴の舞橋」に立ち寄る。この橋は岩木山の雄大な姿を背負い平成6年7月8日、全長300メートルの日本一長い三連太鼓橋として津軽富士見湖に掛けられた。天候に恵まれず今回は残念な姿だったが晴れた日には岩木山に向かってつがいの鶴が飛翔するかのような姿を見れるそうだ。

津軽富士見湖から国道339号線に戻り、五所川原市内へ。ここでカレー部青森編での裏目的、ねぶた祭りの情報収集。青森三大ねぶたの一つ五所川原立佞武多を紹介する立佞武多の館を訪れた。館内を案内してくれる石川さんの案内が上手すぎて、すぐに立佞武多の虜に。立佞武多の館は五所川原市の中心に建てられ、大型立佞武多を常時観覧できるほか、新作立佞武多の製作体験、津軽の民工芸の製作体験、などさまざまなイベントが行われる。立佞武多とは名前の通り縦に大きく伸びているのが特徴で、高さが20mを超えるものも。その山車がライトアップされ、市内を練り歩く姿はまるで特撮映像のよう。
お台場にいたガンダムを優に超える大きさの、極彩色に彩られた歴史上の英雄がビルの陰から現れる姿を想像しただけでテンションが上がる。はしゃぐ部長に小高部員の視線が痛い。

祭の当日、収納されている立佞武多の館の壁面が開き6階建てのビルに匹敵する立佞武多が出陣していく姿は圧巻、CGと見紛う様な非日常な瞬間は必見。そして祭が終わるとしっかりこの館に帰ってくる姿もなんだか人間味があって良い。見上げ続けた首は絶対筋肉痛だろうけど。

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テレビCMにも起用された鶴の舞橋は有名な観光スポット
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「道の駅つるた 鶴の里あるじゃ」の名物はジャンボパン。さまざまな種類の特大サイスパンが並ぶ。小高が持っているのは、バターチキンカレーパンだ
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念願のねぶたを前に部長は何を想う
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館内では制作途中のねぶたを見学することもできる
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明るくそして丁寧に立佞武多の解説しながら館内を案内してくれた石川さん

 

立佞武多の館のあとにし、目的のりんごカレーを目指し339号線をさらに北上するカレー部一行。金木地区にある芦野公園にほど近い場所にある本日の目的のお店「駅舎」にやっと到着!

名前のとおり1975年まで実際に津軽鉄道の駅として使用されており、店内には当時のままに残された切符の窓口や、交換手が必要だった時代の電話があり、昭和レトロな雰囲気に浸れる。駅舎としての機能も残っていて店内の裏口からホームへと出ることができ、そこから乗車もできるのだ。

注文したカレーは二種類。

一皿目は目的の「スリスリりんごカレー」。

文字通り地元津軽のりんごがふんだんにおろされた状態で使用されている。まず爽やかなカレーのスパイスの香りとりんごのフルーティーな香りが食欲をそそる。具材が溶けるまでじっくり煮込まれたルーの中に、ほんのりシャリっとしたりんごの食感が食べていて楽しい。もともとカレーとフルーツは相性抜群でコクが出て具材の味を際立たせるのに使われる事が多い。

このカレーもりんごの甘酸っぱさがスパイシーなルーの中でしっかり主張しながら味全体に深みを加えていい仕事をしている。“地元のりんご”というのも美味しさに一役買ってくれてるはず。

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りんごの甘さが絶妙なアクセントになっているスリスリりんごカレー

二皿目は「激馬かなぎカレー」。

ジャケ買いではないが、名前に惹かれて注文した一皿。じつは馬肉は金木地区の名産品。夏が涼しく、冬の厳しい地吹雪にさらされる地域特性が美味しい馬肉に欠かせない条件なのだそうだ。馬肉は高タンパクで低カロリー、低コレステロール、おまけに低脂質。それでいて美味しいのだからサイクリストじゃなくても良い事尽くめの健康食材。

ホロホロになるまで煮込まれていても食感は残っていてるので食べ応えがあり、濃厚だけど脂質の少なさが効いていて後味はさっぱりとしている。東京では口にする機会が少ない分、新鮮な状態で食べる事ができるのは貴重だ。我々もサラブレッドのような引き締まった脚になれますようにと思いを込めて完食。

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お好みに合わせて生クリームをかけて食べる激馬かなぎカレーONO_4897
当時の面影を残すこの駅舎は太宰治の小説「津軽」にも登場していて、太宰ゆかりの金木地区でも人気スポットになっているDSC_8325
現役で使われている芦野公園駅とはホームでつながっていて、間近に列車が見る事ができる

 

青森カレー部もいよいよ終盤

帰り道は国道2号線で津軽山脈を越え、海沿いを南下してスタートの新青森駅に戻る。ただここで帰ってしまうのは勿体無い。東北三大祭りの一つ、青森ねぶた祭が体感できる「ねぶたの家ワ・ラッセ」はやはり外せない。
毎年、祭本番に出陣した大型ねぶたが常設展示されていて、長い歴史とともに時代を彩ったねぶた師も紹介されている。名人に認定された6人のねぶた師を中心に広がる系譜は見応えがあり、終わる頃には作者と作品、どの一派なのかまで自然と覚えてしまった。展示してある大型ねぶたは4台でどれも賞を受賞した傑作ばかり。ダイナミックで躍動感があり、今にも動き出しそうなほどの生命力を感じる。間近で見れば和紙独特の優しい質感と繊細な色彩に目を奪われる。

どれも素晴らしい作品だが、青森ねぶたは祭りが終ると解体されてしまう。このワラッセに展示してある作品も今年のねぶたと入れ替わり解体される。勿体無い!
美術館のように保管できないのだろうかと思いつつも、東北の短い夏の一瞬の為だけに存在するからこそ、魂込められたねぶたは本番で輝き、魅力的なのかもしれない。観光要素もたっぷりだったカレー部青森編。どの場所も素晴らしかったけど、じつはどれも少しづつ旬を外していて、春には桜、夏にはねぶた、秋にはりんご、冬は白銀の世界が今後の楽しみに残っている。
四季折々の魅力は是非自転車と味わってほしい。

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国道2号線は交通量も多くなく、緑の中を気持ちよく走れる
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新青森駅へは青森湾を回り込むように海岸線をゆく
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最後は「ねぶたの家ワ・ラッセ」でダイナミックなねぶたを見学して帰路についた

 


 

喫茶店「駅舎」

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〒037-0202 青森県五所川原市金木町芦野84-171

営業時間:10:00~17:00(ラストオーダー16:30)

定休日:毎週水曜日、12月29日

HP → http://www.kanagi-gc.net/eki/


★立ち寄りスポット★

立佞武多の館

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〒037-0063 青森県五所川原市大町506-10

HP → http://www.tachineputa.jp/index.php


★立ち寄りスポット★

ねぶたの家ワ・ラッセ

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〒030-0803 青森市安方1-1-1

HP → http://www.nebuta.jp/warasse/

(文・写真/小野口健太)

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