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2016年06月25日

全日本自転車選手権大会ロードレース2日目 エリート女子速報

オリンピック代表がかかった注目のエリート女子。昨日、個人TTで圧勝した興那嶺、そしてケガから復帰後、精彩を欠く萩原、ジュニアからエリートに上がって1年目、もっともフレッシュな梶原。

優勝候補の興那嶺、萩原はスタート2分間まで姿を見せない。
定刻でレーススタート。午前中の悪天候から、日差しが戻った午後。汗ばむ暑さながらも風はまだ収まらない。スタート前列に並んだ4選手(萩原麻由子/Wiggle High 5、與那嶺恵理/Hagens Berman Supermint Pro Cycling Team、梶原悠未/筑波大学、金子広美/イナーメ信濃山形)は崩れることなく序盤から15人に集団を絞る。

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その後は上りは萩原、海岸線沿いの強い向かい風区間はローテーションをしながら淡々とレースは進む。およそ1周25分というゆったりとしたペースで展開し ているが、集団は徐々に数を減らす。集団からドロップした選手は、皆口を揃えて「どこを入っていても峠のようだった」といった。中盤では金子広美が単独落 車を起こす。すぐには復帰できず、集団から大きく遅れてしまう。展開に絡む一角を失うも集団は坦々と進む。終盤6人に絞られ(萩原、與那嶺、牧瀬、合田、 坂口、梶原)、ラスト2周の上りでのペースアップにより萩原、與那嶺、梶原、牧瀬に。さら最終周のペースアップで萩原と與那嶺とのマッチレースとなった。IMG_5508

残り数キロ、向かい風区間で與那嶺がアタックするも萩原が反応。積極的な動きを見せた與那嶺が残り1km地点から再びアタック、萩原を3秒引き離して念願のナショナルチャンピオンジャージを手に入れた。

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與那嶺選手のコメント。「狙っていたのでうれしい。今シーズンから海外のチームで走れて、ナショナルチャンピオンジャージの重さを実感している。今年の全日本選手権はオリンピックがかかっていたので絶対に落とせないと思っていたのでうれしい。今日のレースは、アジア選で走ったことがあったので、コースを9周するとどういう状態になるかわかっていた。でも梅雨という気候もあり、うまくはいかなかった。萩原選手もすごく強くて、強くても勝てると信じて、最後の最後に針の穴に糸を通すように勝てたと思います。最後にやることは決めていた。何が起こっても反応できるように落ちついて、昨年がうまくいかなくても、違う手を打てるように考え、冷静に走れたのは、今年の春から、海外で走っているおかげだと思います。最後にやること、とは最終コーナーから、たとえ後ろに付かれてしまったとしても800mは踏み切ると言うのはコーチと決めていた。自分の状態がどうであれ勝てると信じてやりました。最後のゲートが見えてから価値を確信した。来週の火曜日からジロ・ローザへの出場が決まっているので、GCで上位を狙って走りたいと思っている。来年のことを見てくれているチームあると思う。海外で走って楽しくやることが強くなれると感じている。シリアスにならずに楽しめ、とコーチから言われて楽しみました。今年の春からUCIレースをまわれるというのは予定外だった。それらのレースをこなし全日本の2週間前からトレーニングなどの調整を行なった。ジロでナショナルジャージを着ると言うのは夢だった。チームマネージャーにも約束をして帰ってきたので。泣きそうなくらいうれしい。皆さんに感謝したい。私一人でここに立てた訳ではない。コーチは自分のレースの事をなげうって、トレーニングパートナーとしてコーチとしてトレーニングに付き合ってくれて調整ができましたことに感謝しています」

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女子エリート結果

1位 與那嶺恵理(Hagens Berman Supermint Pro Cycling Team)  3:33:01
2位 萩原麻由子(Wiggle High 5) +00:05
3位 梶原悠未(筑波大学) +00:55
4位 牧瀬翼(ASAHI MUUR ZERO) +00:57
5位 坂口聖香(パナソニックレディース) +05:03

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