記事ARTICLE

2018年03月23日

苦楽しい!? 走り応えがありすぎる伊豆半島で極上サイクリングを【後編】

IMG_7245

伊豆半島は西伊豆で行われたファムツアーの後編をお届けします。(前半の記事はこちら
ツアー2日目の朝を迎えて、軽く食事を摂ってから伊豆半島を周るサイクリングへ。取材した日は2月末だったというのに暖かい日差しと南からの風で春のような気温に。朝から風が強く、まるで春の嵐……といった空気でそわそわした気持ちになる。
これから巡る伊豆半島はリアス式海岸の最たる地形で、大自然が時間をかけて作り上げた起伏はさすがに激しい。つまりはみんなが大好きなアップダウンの豊富なコースはふんだんに用意されているという、まさしくジオパークってわけだ。沿岸沿いは景勝地だらけ(「だけ」と言ってもいい)ながらも上っては下るというコース。したがってコースプロフィールに大きな峠がないように見えるが、90kmのコースといえども獲得標高は1500mを超えてくる。

IMG_7085
宿泊先の堂ヶ島アクーユ三四郎の部屋から見た朝の景色。抜けるような青空で気分もスッキリ。

沿岸部の道はコースプロフィールよりもアップダウンは激しく感じるかもしれない。短いが急勾配な坂が続くイメージだ。上り対策のためにワイドなギアを用意しておくと余裕をもって走れるだろう。とはいえ道中は撮影や景観を楽しめるスポットが多く散りばめられているので小休止をしながら走れば、心地よい!? 疲労感のままライドを続けられそう。上りがそんな調子なので、下りもやや急勾配の箇所がある。道幅が狭いところもあるし、対向車も走っている。スピードコントロールをしてコーナーは慎重に、でもバイクを操る楽しみに浸るつもりで。

IMG_7089
春の空気…..とはいえ早朝の日陰は気温差が大きく冷える。夏は気持ちいいだろうなあ。

IMG_7102
目を凝らすと水平線の向こうに富士山が見える。

IMG_7094
トンネルも多いので、リアライトは必須。

IMG_7103
ダイナミックな地形。自然が作り上げたありのままの姿。

IMG_0105
国道136号彫刻ラインを進み、上って下ると現れる雲見海岸。こぢんまりとしているビーチはとても居心地がよく美しい。海の向こうには富士山が。数日間、ゆっくり過ごすのにちょうどよさそう。

IMG_7121
同じく国道136号、名前が変わってマーガレットラインと呼ばれるつづらの上りはすでに満開。

 

コースのほとんどは古い道ではあるが整備は行き届いているので、大きく荒れているアスファルトはほとんど見受けられなかった。交通量はハイシーズンとなればそこそこの車の往来になるだろうが、おおよそ道幅は十分に確保されているので、譲り合えば安全に走れる。先にも述べたがワインディングの下り坂は気持ちいいけどスピード管理に注意して。
IMG_7127
夕日ヶ丘休憩所
〒415-0531 静岡県賀茂郡南伊豆町伊浜2173
上り切った丘の上にある休憩所の景色もなかなかの絶景。こちらでも昼食を食べることができる。
IMG_7128

 

IMG_7143
自転車周遊を促す路面表示の矢羽根は反対車線に40mおきに配置される。今回のルートでは残念ながら矢羽根の上を走るコースじゃなかった。矢羽根配置のルートとしてこの半島周回のほか、横断、縦断の3ルートを計画。今後は国道135号、県道伊東大仁線、伊豆ベロドローム周辺などにも配置していく予定だ。

 

最初の目的地はユウスゲ公園だ。南下した先に石廊崎がある丘の上にある公園。7〜8月に開花を迎えるユウスゲが群生している。この辺りは海底火山の噴出物が多く分布しており、元々は激しい起伏だったこのあたりをなだらかな丘のような地形に変えたのだという。

nishiizu_8
さわやかすぎるガイド、田代恭崇先輩(リンケージサイクリング)の華麗なダンシング。

IMG_7169
ユウスゲ公園
〒415-0156 静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎

IMG_7168
出会いの鐘は絶景をバックに、思い出の写真を残すことができるモニュメント。絵になるね。

IMG_7159
あ、思い出した…「塩キャラメル」的な味わい深さだ。

公園のほど近くにある南伊豆町ジオパークビジターセンターは休憩にちょうどよい。こちらではお土産や、お菓子が購入でき、ソフトクリームがいただける。風にあてられてちょっと肌寒くてもソフトクリームを食す。お店の方に勧められて「下賀茂温泉源泉純度100%」の自然塩をふってみる。粒子が細かくマイルドな味の天然塩のやさしい塩気によって、ソフトクリームの甘みが増して絶妙なウマさに。

DSC_0769
スルガ銀行ロードバイクプロジェクト 中山亮介さん。このさわやかイケメンさんが、超便利な折りたたみ式サイクルラック「RICCAL」をたずさえて、ライドをサポートしてくれました。こちらのラックは折りたたみ式でコンパクトサイズ(収納時:1150×150×60mm 展開時:(幅)1150/1450/1700×(高さ)1080mm)に。積み下ろしがとても楽で場所も取らないのです。しかもフルアルミで5kgと軽量。価格は22,000円(税抜)問:RICCAL(リッカル)サポートセンター TEL:0120-319-614 関連URL:https://item.rakuten.co.jp/rikenkeikinzoku/rcsh115sn/

食事は是非、地の物、海の幸をいただこう。刺身もフライも干物もすべてにおいて味わい深く満足できるだろう。ちょっと贅沢をしたい気分にもなる。この日のランチは食事処 斉へ。昨日は刺身と干物をいただいたので、本日はフライを注文。
IMG_7178
食ってばかりなライドに…..。

食事の後、咲き始めたばかり(取材は2月末でした)の河津の桜を見に河原へ。ほぼ満開で観光客が多いため自転車を持っている我々は賑わいを避けて観賞。自転車は悪く言えばかさばってしまうので、駐輪場所などは配慮したいところだ。見頃は2月上旬から3月上頃と、ひと月にわたって咲く。ぜひ来年、河津町へ。ソメイヨシノはこれからだし、満開に咲き誇る花畑の風景を楽しめる。そして5月は青葉の間をくぐり抜けるライドも楽しめる。

IMG_7183

IMG_7201

IMG_7208
なずなも咲き誇り、春らしい花の香りが辺り一面にただよう。

IMG_7210
次なる目的地、竜宮窟までの南伊豆の沿岸沿いの道は向かい風のトレーニング区間でした。しかしながら真っ青なビーチが…..。よそ見に注意です。
この竜宮窟は、海食による大型の洞窟だったが天井が崩れて、直径50mほどの天窓が開いている。竜宮窟の天窓は伊豆各地にあるそうだが、ここが最大級とのこと。差し込む光のコントラストが楽しめるが、海底火山の火山れきの美しい層もぜひ観察してほしい。また天窓の上から覗くとハートの形に見えるとか。

IMG_7214

竜宮窟
〒415-0029 静岡県下田市田牛

IMG_7222
「ポルコ・ロッソ」のネジロみたい。ロード専用のシューズでこちらまで歩くと靴底やクリートが痛むかもしれないので注意すること。

DSC_0782Photo:リンケージサイクリング

DSC_0784Photo:リンケージサイクリング

終盤の79km地点、静岡県道15号下田松崎線のバサラ峠(婆娑羅峠)は標高274mの最大にして最後の難所。いいタイミングで現れます。コースをプロデュースした田代さん、さすがの技アリです。ところが一日中吹いている強風がこのときばかりは追い風という神風に。ふわりと上ることができました。この変わった名前の峠、調べてみると弘法大師が「婆娑羅三摩耶」を修得した場所で、サンスクリット語が由来とか。

IMG_7236
この街道(静岡県道15号)も右に田園、左にソメイヨシノと、見頃が来たら、さぞ華やかだろうな。

 

IMG_7291
夕焼けがとても美しいと、何人もからさかんに言われたこともあり、日没までゆっくりと過ごし太陽が水平線に沈むのを見届けた。

IMG_7272
近隣になるビーチもコンパクトではあるが、とても風光明媚で気持ちが穏やかになる。なにしろ海育ちなもんで。

 

明治・昭和の香りがして懐かしい気分になる街並み、そしてジオパーク有する自然豊かなコースと海の幸。1泊じゃもったいないなあ。コースも走りごたえ十分なので合宿にもいいですよ、自転車選手のみなさん!

決してコースは優しくはないけど、見て感動、走りきった達成感、そして食べて満足の伊豆半島。スポーツの祭典、オリンピック競技開催地に、選ばれるべくして選ばれた感あり。今後もサイクリストにやさしい交通インフラ作りと、おもてなしできる関連関連施設の充実、イベントやフェスなども行われていく予定。ぜひ伊豆半島で、がっつり走ってみてくださいね。

写真と文:山本健一
関連URL:静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会 https://www.east-sport.org/
ハローナビしずおか http://hellonavi.jp/cycling/index.html
リンケージサイクリング http://linkagecycling.com/

前半の記事はこちら

 

関連記事

記事の文字サイズを変更する

記事をシェアする

2,991 Views