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2016年03月31日

タシロ流 “正しいダンシング”の覚えかた【FUNRiDEアンケートより】

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毎週木曜日配信中のメールマガジン「WEEKLY FUNRiDE」(おかげさまで会員数33万人を突破しました!)で「ダンシングできていますか?」というアンケートを実施したところ、以下のような結果となった。苦手という人よりもできている(と思う)人の方が多いという結果に。今回はあらためて正しいダンシングができているかの確認方法をリンケージサイクリング代表の田代恭崇さんに教えてもらった!

「ダンシングできていますか?」
1位 出来ていると思う              61名 (33.5%)
2位 出来るが長く続けられない  47名 (25.8%)
3位 出来る           35名 (19.2%)
4位 苦手なのでほとんどしない  29名 (15.9%)
5位 出来ない            6名 (3.3%)
6位 その他(出来ているか分からない) 4名 (2.2%)

編集部(以下編):今回は「ダンシングできていますか?」というアンケートをとりました。編集部の予想では、もっと苦手にしている方が多いと思っていましたが、想像以上に「できている」または「できていると思う」と回答される方が多かったです。この結果に関して、田代さんはどう思われますか?

田代さん(以下 田代):僕は基本的にはダンシングと立ちこぎは同じものだと思っています。で、たいていの方は子どものころから自転車に乗っていて、ママチャリなどで、ごく自然に立ちこぎをしますよね。ですので、やれと言われれば誰でもできると思うんです。ただ、自分のダンシングが正しいのかどうかは一度確認しみると良いと思います。

:正しいダンシングのポイントとは何なのでしょうか?

田代:シッティングのときと共通していますが、『バイクの重心に乗る』ことがまず大事です。ダンシングで言えば、両脚に均等に体重をかけて、綺麗にバイクの上に立ち上がった状態がそれです。このときになるべくハンドルには寄りかからないように注意しましょう。まずは「バイクの上に綺麗に立ち上がる」という練習に取り組んでみてください。普段のライドに取り入れてみると良いと思います。(※STEP-1)バイクの上に安定して立ち上がることができたら、その体勢や身体の軸、腰の位置を覚えておきましょう。

次にぺダリングですが、両脚に均等に体重を乗せた状態から、後ろ脚への荷重を抜くと、自然と前脚を踏み込むことになります。その繰り返しがぺダリングになります。ぺダリングを開始しても、最初に立ち上がったときの体勢や身体の軸、腰の位置をなるべく変えないようにすることが大事です。少し負荷をかけた重めのギヤでゆっくりとしたスピードから練習を始めてみましょう。(※STEP-2)

あと重要なのは、つねに重力に対して、バイクの中心に乗るということです。勾配に応じて、立つ場所も変わりますし、上死点と下死点の位置も変化していくということも覚えておいてくださいね。

:どうしても下死点付近でぺダリングが止まって、腰が落ちてしまうイメージがあります……。

田代:踏み込む方の脚が下死点に来る前に体重を反対の脚に乗せることが大事です。上死点にくる直前に体重移動するイメージを持ち続けると良いでしょう。なるべくハンドルに荷重しないようにすることも忘れないでください。

:勾配がきつくなればなるほど、ハンドルに寄りかかるようになってしまいますよね。

田代:そうですね、がんばろうとすればするほど、ハンドルに寄りかかってしまう方をよく見ます。ですが、ハンドルに体重をかけると、正しい重心位置での体勢が維持できず、腰が落ちてしまいます。そうすると、前ももの筋肉ばかりを使ったぺダリングになってしまう。結果、疲れやすくなりますね。

:うわあ、悪循環ですね。

田代:キツイときでも正しい重心の位置を意識して、姿勢を保つようにしましょう。腰の位置をイメージしておくと一番分かりやすいかもしれません。

ここまでがポイントの1つ目であるダンシングにおける「前後の動き」になります。ポイントの2つ目は「左右の動き」です。

:「左右の動き」というのはどのようなことでしょうか?

田代:体重を片方のぺダルに乗せると、当然そちらにバイクが傾きます。その状態のままでダンシングを続けると、ぺダリングのたびにバイクと身体が左右にフラフラとしてしまい、安定しません。真っ直ぐとした身体に軸を保つには、踏み込んだ脚と反対側に軽くハンドルを倒しましょう。あくまで身体の軸を保つためなので、無理やり倒す必要はありません。まずは、どちらかの脚を下死点で止めて、反対側にバイクを倒すドリルを行ってみましょう。(STEP-3)

左右ともにドリルができるようになったら、ハンドルの倒す幅を狭めていき、スムーズなぺダリングに合わせて、ハンドルを動かすようにします。

編集:ダンシングには「休むダンシング」と「攻め(アタックやスピードアップ)のダンシング」の2種類があるといった説明がよくありますが、その違いは何でしょうか。

田代:スピードをアップさせる攻めのダンシングの場合は、左右にバイクを振る動作のなかに、“ハンドルを引く”という動作を加えます。そうすることで、身体の捻りを利用して、上半身の力もぺダリングに込めることができます。野球のピッチャーの投球フォームを見ていると、腕の力だけでなく、身体を捻ることで、全身の力を使っていますよね。それに近いイメージです。上半身を少しハンドルに被せるような姿勢で行うといいでしょう。

一方で、休むダンシングでは上半身はなるべく起き上がった姿勢の方が、やりやすいと思います。どちらも覚えておくと良いので、練習してみましょう。

編集:田代さんはダンシングが多い方ですか?

田代:身体が軽いので、ダンシングは多い方ですね。対して、体重のある方はダンシングする回数は減っていくと思います。ダンシングをすると、シッティングよりもどうしても心拍は上がってしまいます。ただ、シッティングとは使う筋肉の割合を変えることができるので、筋肉をリフレッシュさせるという効果がダンシングにはあるように感じています。


◆ここからは写真や動画で練習方法を紹介していきます◆

POINT 1「前後の動き」

STEP-1  バイクの上に綺麗に立ち上がる

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ペダルを平行にして、均等に体重を乗せる。なるべくハンドルには寄りかからないように注意。この姿勢で安定する位置が、正しいバイクの重心なので覚えておこう。膝を柔らかく使って、前後の荷重バランスを確かめてみる。

※動画はこちら→ http://funride.jp/movie/dancing1/

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ハンドルに寄りかかってしまうと、両脚への荷重が均等にしづらい。正しい写真と比べると、腰の位置も落ちてしまう。

 

STEP-2 身体の軸や腰の位置を意識しながら、ダンシングをしてみる

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STEP-1の身体の軸と腰の位置をキープしながら、ぺダリングしてみよう。下死点でぺダリングが止まらないように、重心移動は素早く行う。

※動画はこちら→ http://funride.jp/movie/dancing02/

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勾配がきついからといって、ハンドルに体重をかけてしまうと、腰が落ち、足首の角度も窮屈になる。このままダンシングすると、前ももの筋肉しか使えないため、すぐに疲れる。

 

POINT 2「左右の動き」

STEP-3 身体の軸を作り、バイクを倒す

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身体の軸をまっすぐに保つために、下死点に踏み込んだ脚とは反対側へバイクを少し倒す。そのままキープしてみよう。左右どちらとも練習し、慣れてきたら、下死点で脚を止めずにぺダリングしてみる。

※動画はこちら→ http://funride.jp/movie/dancing3/

攻めのダンシングをするには……?

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攻めるダンシングをするには、ペダルを踏み込む時にハンドルを引く動作を加え、身体全体の力を使えるようにする。少し身体を被せるような姿勢にするとやりやすい。

 

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リンケージサイクリング 田代恭崇代表

江ノ島を拠点にサイクリングツアーやプライベートコーチを行う。アテネ五輪ロードレース日本代表。ヨーロッパのプロレースや全日本選手権、ツール・ド・おきなわなどでも優勝を経験。メーカーでの商品開発にも携わった経験も持つ。

LINKAGE CYCLING ⇒ http://linkagecycling.com/


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