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2016年01月28日

サイクルコンピュータの数値の中で何を一番気にしていますか?【FUNRiDEアンケートより】

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「サイクルコンピュータの数値の中で何を一番気にしていますか?」WEEKLY FUNRiDEでアンケートをとったところ、以下のような結果となった。

1位 ケイデンス  69人
2位 スピード    54人
3位 走行距離   33人
4位 心拍          32人
5位 パワー        9人
6位 とくに気にしない・持っていない 8人
7位 勾配           3人
8位 獲得標高      2人
9位 地図、平均速度  1人

ケイデンスを気にするサイクリストがもっとも多かった。そもそもケイデンスとは? バイクトレーニングプログラムの提供を行なっているハムスタースピン・福田昌弘さんにケイデンスについて伺ってみた。

編集部(以下、編):サイクルコンピュータの数値の中でケイデンスがもっとも見られているというアンケート結果が得られました。なぜケイデンスを見て走る方が多いのだと思いますか?

 福田昌弘さん(以下、福田):一番多いのは、自分のケイデンスがどれくらいかわからないから見ているという当たり前の話だと思います。おそらくですが、心拍数も見ていない人である場合は、ケイデンスが上がりすぎると疲れるということくらいはわかっていて、それを抑制するためではないかと思います。あるいは速度を一定に維持するため。いずれにしても一定のケイデンスや速度に抑える、ということを行なっているのだと思います。それ自体はすごく良いことですね。できるだけ身体が回転のリズムを覚えていって、ペースに合わせていくというのが望ましいですね。今だとスマートフォンにメトロノームなどのアプリがあるので、そういったものを使って90回転のリズムに合わせてケイデンスを維持するというのが効果的だと思います。

編:ケイデンスは大事なデータといえますよね。または有効な使い方があれば教えてください。  

福田:ケイデンスはパワーと密接しているパラメーターだといえます。ケイデンスを主要にしていない人のなかにはパワーを主要にする人も多いですね。皆さんはパワーを増やすことで速度に直結すると思われますよね。ペダリングパワーの正体ですが、クランクの回転数とペダルの軸にかかっている力のかけ算です。パワーをあげようとした場合、クランクの回転数を上げるか、ペダル軸にかけるパワーを上げるかのどちらかが考えられます。

:回転と力。得手不得手もありそうですね。

福田:手っ取り早く出力をあげようと思った場合、90回転を180回転にすることでパワーは倍になります。実際にはそう簡単にはいかないですけれど、ケイデンスを高く維持するということで、高いパワーを維持することができます。“実際には”と言った理由はリアディレイラーのプーリーなどによる機械の抵抗の影響です。回転数が高くなれば抵抗も増えますので、常用するケイデンスというのはある程度までに収まってくるというのが一般的ですね。

編:常用するケイデンスはどれくらいが適正だと考えますか?

福田:ヨーロッパのプロであっても80〜100、110回転くらいに収まっているのではないかと思います。そのときに、ケイデンスをどのように活用していくかというと、ヒルクライムやタイムトライアルにしか出ない人の場合、出力の上げ下げが少ないので、一定のケイデンスに収めていくというのがあります。これは高いケイデンスを維持し続ける練習をすることです。例えば100から110回転という数字を維持できれば高出力をキープできるようになると思います。

編:ロードレースではどうでしょうか?

福田:出力の上げ下げ、速度の変化が多く発生します。速度の変化をギアで対応するというのも手なんですが、どうしても誰かがペースをあげたあとに、ギアを変えてケイデンスを元に戻すというのはレスポンスタイムが発生してしまうので、一般的にはケイデンスを低めに抑えておいて、少し高めのケイデンスで対応するというのが現実的ですね。これはトラックバイクだとすごくわかりやすいのですが、トラックバイクは固定ギアなので、速度の変化をケイデンスの上げ下げで行なうわけです。ロードレース志向の方の練習のひとつとしてトラックバイクでの練習が推奨されるわけですが、ロードバイクしかなくても、同じギアのまま低ケイデンスからスタートして130回転くらいまで上げる練習をしてみると役に立つと思います。ベースの出力を維持する場合にも高いケイデンスではなく低いケイデンスで出すようにする。それはつまりペダル軸に与える力を強くしていくという練習も必要だということになりますね。

編:トレーニングという乗り方をしない人でもケイデンスは大切ですよね。

福田:もちろんです。フリクションロスというものもありますので、速度を速くするために高いケイデンスを維持するのは疲れやすいですよね。サイクリングの場合どのように考えるかというと、90回転でなるべくペダル軸に大きな力を与えるという練習もあります。その人の機材の状況で変わってきますが、高いケイデンスを維持するのではなく、少し遅めのケイデンスでもペダルに上手く力を伝えられるようになれば、楽に走れますまたもう1つの指標として、ケイデンスを高くできないという人も多いです。神経系の問題といわれているとおりで、身体自体が速く動かすことができない、自転車のポジションが適切でないなどの理由もあります。例えば130回転ほどでも回せない、となるといずれかに問題があるかもしれません。手段としてクランクを回しやすいライディングポジションを探ってみるというのも面白いかもしれません。


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福田昌弘●ハムスタースピン

所在地●東京都目黒区五本木1-1-5-A ハムスタースピン 五本木スタジオ

HP:http://hamsterspin.com/

FACEBOOK:https://www.facebook.com/HamsterSpin

Mail:info@hamsterspin.com

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