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2018年07月22日

【TREK】2019年モデル NEW マドン 日本初公開

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第6世代となるマドンが本日、日本で初公開された。
名作5900のオールラウンドな性能を発揮しながらもエアロダイナミクス効果に長けるバイクをというのがマドンの始まりだ。その構想にはこの2019年モデル、第6世代にも脈々と受け継がれている。

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直近の第5世代マドンの完全なるインテグレーションは次の高い次元へと押し上げたモデルで、センセーショナルだった。
2019年モデルイヤーとして登場する第6世代のマドンは、第5世代マドンと形状は似ているが、まったく新しい完全なるフルモデルチェンジとなる。
このマドンの開発は2016年第5世代を発売したと同時に始まっている。
3年前の最新、第5世代マドンを前に開発者はブレインストーミングをおこないながらトップモデルとして登場した第5世代マドンの中で、どこを煮詰めて改良できるかという意見を「付箋」に収め、コンセプト、改善エリア、評価できる点を軸に、次期バイクの製作に入った。
第6世代の開発ミッションはシンプルだった。第5世代マドンの軽さ、エアロ効果を維持しながらディスクブレーキを採用し、かつディスクブレーキの背景にあるいろいろなチャレンジを同時に克服しながら、操作性能、快適性をさらに高いレベルに持ち上げ、レースの状況にもオールラウンドに対応できる、最高水準のエアロロードバイクを作るということだったという。
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これまで培ってきた技術をディスクブレーキを搭載しても保てるというのがひとつの大きな開発テーマだった。この開発をする上で語られるのが0度のヨーアングルから、±12.5度の斜めからのヨーアングルが実走で想定される風の抵抗値である。この範囲のヨーアングルをベースにいままでのマドンと新しいディスクを搭載したマドンSLRが同等のエアロダイナミクス性能となった。ディスクブレーキの問題のひとつであった空力特性の問題を第6世代は解消している。
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かつてはユニークな施策も取られた。ドマーネを開発したときにISOスピードを徹底的に進化させた。その背景には開発スタッフがヨーロッパに飛び、パヴェをシリコンで型取りし、このベースを元に、アメリカ・ウィスコンシン州の本社でパヴェを再生。この上を実際に走ることでヨーロッパに行かずとも開発のスピードを高めたという。
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現在は、さらに進化させ、トレッドミル上にボルトインでいろいろな形状のプレートを取り付けて、世界中の様々な路面状況を再生する。実戦で使ってどうなるか、ということにこだわって製品の向上に役立てているという。
実際にパヴェのように凹凸が連続するようなシーンや、段差を飛ぶようなシチュエーションを作るなど、一般のライダーが遭遇しうる状況を作り出す。データは自転車の随所に加速度センサーを取り付け、動きのデータ収集をおこなう。
ビジュアル的にも新しいモデルで多くのファンを魅了するため、新しい工業デザインを要素を取り入れ、魅力的なグラフィックやカラーを踏襲している。

開発の中でのチェレンジを具現化したことで、5つのプラス要素が加わる。

1.ディスクブレーキオプションの追加
2.調整式トップチューブISOスピード
3.新型2ピースハンドルバー
4.まったく新しいジオメトリー
5.OCLV700カーボンフレームに統一

1.ディスクブレーキオプションの追加

様々なライド環境、これからのロードバイクのあり方として、ディスクブレーキを採用しながらも高い性能を発揮する。
数多くのデザインにおける問題を払拭するにはうってつけのコンポーネント。ただし、需要もまだあることからリムブレーキ仕様も用意。
フロントに装備されたベクターウイングを廃止し、フォーク裏側に内蔵するシステムへ変更される。構成パーツはさらに少なくなりこちらもシンプルにより軽量に仕上がっている。

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しかしディスクブレーキはプロもホビーの境なく今後のロードバイクの未来であるということを徹底的に追求し、それを汲み取って、トレック・セガフレードは今季からディスクブレーキ仕様でレースを戦っている。

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©️トレック・ジャパン

2.調整式トップチューブISOスピード

ドマーネに始まったシステムは、多くのモデルに採用される。今回は高いレベルで実現した。
まったく新しい形となって登場。ISOスピードによって得られるメリットは、圧倒的に振動吸収性能が高くなっている点だろう。
シートマストはL字シェイプを採用した。いままでのISOスピードは2重構造のシートチューブで弓矢のようにしならせる構造であったが発想を転換し、シートマストはピボットからL字に曲げてトップチューブ側へチューブを延長している。この新しい形状のメリットは、前作の課題であったフレームサイズによって性能に影響があるという点を改善している。

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よりアクティブに動くようになり、最大17%プラスに動くという。動きが大きくなるぶん、ボビング(上下の動き)の動きも増加してしまうために、エラストマーのダンパーを組み込んで対処。実際にはシートマストの裏にシンプルに配置されている。
もう1つのメリットは振動吸収性を調整するスライダーが配置され、広い範囲で乗り心地を調整できる。その結果、現行マドンよりも硬くすることもできるという。ライダーの乗り方、走り方によって大きく、変化させることができるのだ。

3.新型2ピースハンドルバー

メリットはフロント振動吸収性を高めている点だろう。また2ピースとなったことで、ハンドルの角度調整が可能になった。ステムの組み合わせによってH1.5フィットからH2、H1のどちらにも振れるようになった。多くのライダーにとってプラス要素となるだろう。
ハンドル形状はバックスィープをきかせてよりエルゴノミックなデザインとなった。
前作と比べて、ハンドル幅、ステム長の選択肢が増えているのもポイントだろう。
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アウターワイヤーをフレームに内蔵するインテグラルデザインはより洗練されている。いろいろな機能や機構はほぼ内蔵、一体化され、ストリームラインのあるデザインとなった。

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デイライトが一つのテーマ(安全に家まで帰る)でトレックの企業理念にも掲げられている。こういった周辺器材もインテグラルなデザインかつエアロダイナミクス性能を損なわずに高い性能を保って走り続けることができる。

4.まったく新しいジオメトリー

H1、H2フィットの2つのジオメトリーをH1.5フィットにすべて集約。さらに高いフィッティングを可能にした。トレック・セガフレードと開発をおこない、もっともエアロなレースポジションを実現できる、最適なバランスのジオメトリーとなった。
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5.OCLV700カーボンフレームに統一

すべてのマドンがOCLV700カーボンに統一され、すべてのライダーが最高のカーボン素材を使ったフレームを用いることができる。OCLV700カーボンは究極ともいえる弾性率と強度を兼ね備えている。

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販売形態は完成車、フレームセット。ディスクブレーキ仕様、リムブレーキ仕様を用意している。


またカスタムプログラム・プロジェクトワンをさらに昇華したプロジェクトワン アイコンが加わる。
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エントリーの部分はプロジェクトワンのアップチャージだけで8種類のカラーを選ぶことができる。自分だけのバイクをお手ごろな費用で乗れるが、さらにワンランク上のスペシャルなカラースキームだ。スペシャルカラーはアメリカ本社の熟練したペインターによって施される。多層ペイントを重ねて非常に深みのあるゴージャスな仕上がりだ。
全6モデルの中で5モデルが発表されており、トレック・ジャパンホームページでチェックできる。

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マドン9もよりリーズナブルな価格でリリースされる。
いままでトップグレードのOCLV500カーボンとなり、よりお手ごろになった。

 

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このローンチのために、トレック・セガフレードの別府史之選手が1泊3日という強行スケジュールで帰国。トークショーを行なった。別府選手もこのNEWマドンの性能に感銘を受けているとのこと。とくにISOスピードの進化においては前作のマドンを大きく凌ぐレベルだという。


別府史之選手のトークショー動画はこちら
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NEWマドンの徹底インプレッションは、追ってレポートしたい。

関連URL:トレック・ジャパン https://www.trekbikes.com/jp/ja

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