記事ARTICLE
  • 記事
  • 機材・インプレッション

2017年08月15日

【夏の特集】まだまだ暑い! ウォーターボトル パフォーマンス テスト&チェック(前編)

 TEST 1・保冷機能について

まずはタイマーをセットし、2時間の保冷力をチェック。6つのメーカーのサーモボトルをテストしました。
テストに利用したのは、なんの変哲もないコンビニエンスストアで購入できる氷に、同じく冷蔵庫で冷えた2リットルのペットボトルの水。これを均等になるようにボトルへ注ぎました。そして無慈悲にサンサンと照り注ぐ野外にて、いつまで保冷できるかテストを実施。また基準となる一般的なボトル代表として筆者の私物を用いました。このボトルの名誉を守るためにあえて述べますが、いわばフツーのボトルです。
うたい文句ではキャメルバックのポディウムアイスがやや長めの4時間、サーモスが6時間の保冷力をうたっています。そのほかのボトルはこの条件下でどれくらい保てるのでしょうか。そして興味深い結果が出たのでした!

A82R9630 A82R9634 A82R9646 A82R9653 A82R9664 A82R9671 A82R9685

テスト環境
長野県安曇野市 晴れときどき曇り
最高気温 31度 テスト開始時刻12:36
※気温のほか、直射日光も加味する。


以下、動画を交えてテスト経過をお届けします。結果だけ先に伝えるとサーモスの圧倒的な保冷力が実証されました。これは驚きでした。なにがそれほど?というと、なんと翌日の夕方まで氷が形状を保っていたのです(スタッフが美味しくいただきました)。
つぎに多くのメーカーが2時間以上冷たさを保つことができました。とはいえ、30度近くまで気温が上がると、そもそも2時間以内に飲み干してしまうのでは……ということで、2時間以内ならすべてのボトルが冷たい水で喉を潤すことができるということです。日本の都市部であれば、2時間走れば商店やコンビニエンスストアが存在している地域ばかりですので、十分に保冷効果を楽しめるといえます。
あ、ノーマルボトルは1時間も経たずに氷がいなくなりました。実際に目の当たりにしてみると大きな差があるものです。
容量もさることながら、保冷能力も考慮してご自身のライドにぴったりなボトルを選ぶ目安になれば幸いです。さて、結果は以下のとおりです。ぜひご覧下さい。


テスト開始1時間経過。ノーマルのボトル以外は、氷の涼しげな音がしています。癒されます。
この段階ではどのサーモボトルもヒエヒエの冷たい水が戴けるでしょう。この時点ではすべてのサーモボトルに氷の存在が認められます。

さて次の動画はテストから2時間経過。どんな状況でしょうか? 直射日光で30度前後。


氷の原型が残っているのはわずか2つ、サーモスとキャメルバッグ ポディウムアイスとなりました。ノーマルボトルはぬるま湯くらいまで水温が上がってしまいました。他のサーモボトルの中は氷は溶けてはいますが、冷たさを保っているのはさすがです。2時間経過時点では、氷は溶けてしまっているものの、すべてのサーモボトルで冷たい飲料を飲むことができました。

つづきまして4時間経過したサーモスとキャメルバッグ ポディウムアイスはどんな状況でしょうか?


 

テスト開始から4時間経過。キャメルバッグはその諸元通り、氷は溶けてしまいましたが、冷たさは保てています。一方のサーモスは圧倒的な保冷機能を披露したのでした。※ちなみに翌日まで氷は残っていました。

キャメルバッグの場合は走りながら摂取することができますが、サーモスの場合は、その構造から走りながら飲むというよりも、停車して小休止のときに涼を取る使い方。このことから普段のライドシーンによって最適なボトルが選べるということ。

コストパフォーマンスでいえばポラーがもっとも秀でています。700mlで1350円とはダントツのコストパフォーマンスでしょう。性能面では飲みやすいのはスペシャライズドでしょうか。そして保冷力はキャメルバッグと、サーモス。この2品は相容れない用途ですので、うまく共存しているのだと思います。さて、もっと詳しい使用感は後編にてお届けします。乞うご期待。


協力メーカー/代理店
インターマックス
カワシマサイクルサプライ
マルイ
ライトウェイプロダクツジャパン
キャノンデール・ジャパン
スペシャライズド・ジャパン
mesutta

写真:海上浩幸、編集部

後編へ 「【夏の特集】まだまだ暑い! ウォーターボトル パフォーマンス テスト&チェック」

関連記事

記事の文字サイズを変更する

記事をシェアする