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2016年01月07日

3モデル インプレッション VOL.7/ARGON18 KRYPTON(エンデュランスモデル)

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ARGON18 / KRYPTON IMPRESSION

クリプトンはリーズナブルな価格も魅力だが、ロングライドに最適なジオメトリーやカーボンファイバーのセレクトなど、下位モデルだからといって手を抜かない仕様が魅力といえる。上位モデルと同じ3Dヘッドチューブを採用することで、スタイリッシュな外観を保ちながら、最適なステム高を実現することができるだろう。

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■フレーム:HM5750カーボン■フォーク:オリジナルカーボンフォーク■試乗車のコンポーネント:シマノ・105■ホイール:ビジョン・チーム25■完成車実測重量: 8.2kg(ペダルなし)■カラー:ブラック×レッド、ホワイト×ブラック■サイズ:XXS(420)、XS(455)、S(500)、M(540)、L(560)C-T■価格:332,000円(シマノ・アルテグラ完成車・税抜)、298,000円(シマノ・105完成車・税抜)、189,000円(フレームセット・税抜)

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アルゴン18のベストバイはクリプトン◆菊地武洋

アルゴン18の主要モデルに採用されている“プレスフィット3D”システム”は、ヘッド周りの剛性アップに効果を発揮する。スペーサーを入れ替えてハンド ルの高さを調整できる点は一般的なフレームと一緒だが、このオリジナルシステムはベアリングの位置も上下させられる。簡単に言えば、ヘッドチューブが伸び 縮みすると思ってもらっていい。クリプトンはガリウムよりもホイールベースを長く、トップチューブを短く、そしてヘッドチューブを長くした常識的な設計思 想のエンデュランスバイクだ。しかし、レース仕様のガリウムとの数値の差は小さく、ライバルと比較すると“風味”程度の差ともいえる。『競技ではないけ ど、スポーティーに……』、『年に数回しか出ないレースよりも日常を大事にする』ライダー向けだ。反応の素早さならガリウム、大人っぽいマイルドな乗り味 を求めるならクリプトンがいいだろう。一般的に同一ブランドで2モデルを使い分けたいとは思わないが、アルゴン18ならアリだ。オフシーズンやゆっくり乗 りたいときはクリプトン、レースやイベントの時はガリウムなんて使い分けも悪くない。コストを含めた総合評価をするなら、アルゴン18の3モデルの中では クリプトンがベストバイだと思う。

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エンデューロレースが得意◆小高雄人

3Dヘッドシステムの影響かバックに対してフロントまわりの剛性が高く、上りなどのトルクのかかるシチュエーションでは少々バランスが良くないように感じることもあった。一方で、コーナリング時はヘッドまわりの剛性の高さが、自分のイメージするコーナリングをサポートしてくれる。下死点付近のぺダルの抜けは非常によく、ぺダリングが軽快だった。そのかわり自分みたいにダンシングが苦手だと、ダンシングの際のぺダリングはやや難しく感じた。
直進安定性に長けているのも特徴か。振動吸収性はそれほど高くないが気になる大きな突き上げは解消してくれている。あまりアップダウンのない河川敷のサイクリングロードなどを走るのに向いていそう。また長時間のエンデューロレースも得意だろう。

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どんな場面でも対応できる良心的バイク◆山本健一

フレーム性能に影響を及ぼすことなくヘッドの高さを調整できる3Dヘッドチューブは、まさにこのクリプトンのようなエンデュランスバイクにうってつけの機構だろう。アップライトなポジションに頼るユーザーのためにあるようなシステムは歓迎できる。大量のスペーサーコラムで調整したヘッド周りはスタイリッシュさに欠けてしまうが、その悩みを払拭しバイク本来の美しさを保つことができる。カーボンファイバーは独自の表記をしているので、どのようなブレンドがなされているかスペック上ではしることができない。だが、乗ってみた雰囲気から、あるていど察することができる。反応の良さという意味ではナイトロジェンやガリウムプロに一歩譲るだろう。ブランド内の立ち位置的にも用途的にもそれは仕方がないことだが、とても繊細ながらも心地よいライディングフィールがこのバイクのもつ優位点といえる。またカーボンチューブは上位も出るよりもしっかりとしたチューブ構成だ。さらに落ち着きのあるハンドリングで、下りや荒れた路面など神経を使う場面でも余裕が感じられた。反応性では上位モデルに譲るいうのは前述しているが、いざ踏み込むと、しっかりと応えてくれる気丈さもある。扱いやすいハンドリングや快適性。価格面から考えると、実によくできたバイクだろう。ヘッドチューブ以外(といってもコラムスペーサーがヘッドに置き換わったくらい)の部位は特に奇抜な機構もなく、ビギナーにも扱いやすい仕様である。週末のロングライド、イベントはもちろん、タフでチャレンジングなライドにも向いているだろう。個人的には毎日乗るバイクとして活用したい。汎用性優れた良心的なバイクだ。


(写真:和田やずか)

アルゴン18のお問い合わせ先 インターマックス お問い合わせフォーム

http://www.intermax.co.jp/

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