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2016年03月09日

3モデル インプレッション Vol.11/765(エンデュランスモデル)

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LOOK / 765 IMPRESSION

ニューモデルの765は、カーボンよりも衝撃吸収性に優れるナチュラル・フラックス・ファイバーのフラックスプライを、フロントフォークと左右非対称チェーンステーの中間に積層することで、剛性を損なわずに衝撃吸収性を向上。ジオメトリーにも特長があり長いヘッドチューブと短いトップチューブによって、ロングライドに最適なポジションを提供する。また電動ケーブル内蔵にも完全に対応した。公称重量は1,450g(未塗装Mサイズ フレーム1100g、フォーク350g)。

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765■フレーム:カーボン&リネンファイバーミックス■フォーク:カーボン&リネンファイバーミックス■試乗車のコンポーネント:シマノ・アルテグラ■ホイール:マヴィック・キシリウムプロ SL■完成車実測重量:7.4kg(ペダルなし)■カラー:プロチーム、ライム、レッドホワイト■サイズ:XS、S、M、L、XL■価格:380,000円(シマノ・アルテグラ完成車、カラー:プロチーム、税抜)、330,000円(シマノ・アルテグラMIX完成車、カラー:ライム、税抜)、220,000円(フレームセット、税抜)

 

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日光に照らされると、クリア塗装の下にあるユニディレクショナルカーボンの積層がうっすらと見える。

 

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アップライトなポジションを無理なく実現できるジオメトリーだ。フォルムは695に似ており、質実剛健なイメージである。

 

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PF30規格のBBを用いる(シマノ製クランクを使用する場合は、アダプタ−を使用する必要がある)。

 

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チェーンステーは左右非対称の設計で、さらにフラックスプライを中間部分に積層することで、剛性を損なわずに快適性を高めた。

 

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レギュラータイプのシートポストを採用する。シートポスト径はΦ27.2mmと、これまで主流だった31.6mmからサイズダウンした。

 


IMPRESSION

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ルックの広い懐中を垣間見ることができる◆菊地武洋

今シーズン、プライベートでいちばん聞かれたのが「ルックの765って、どうですか?」という質問だ。マドンやヴェンジ ヴァイアスも気になるが、実際に買うかというと現実的ではない。では、最初に言っておこう。これまでのルックのことを思って過大な期待をしているなら、それは見当違いだ。765はエンデュランスバイクであって、レースバイクではない。価格も3分の1以下である。フレーム価格が20万円前半のエンデュランスバイクとして捉えると、765は十分に常識的なフレームだ。少々ヘッドチューブが長過ぎるのではないか? と思うほどアップライトなポジションが取れるし、路面から伝わってくる振動も穏やかだ。チェーンステーとフロントフォークにはブラウンフラックス(亜麻繊維)が配置されている。それがどのような効果をもたらしているか走っている分にはわからないが、高弾性繊維で振動を収める上位モデルとは考え方が違うのは明らかだ。ヒルクライムにしても上位モデルがスタンディングで輝くのに対し、765が魅力を放つのはシッティングでペダリングしているときだ。ハンドリングも設計は安定志向で、ヒラリヒラリとコーナーで遊ぶというタイプじゃない。ロングライドで疲れないために、フレームでなにができるか? と考えたのかもしれない。パーツや規格も互換性があり、いちばん真っ当なルックと言えるだろう。しかし、オリジナルパーツを批判しておいていうのもなんだが、少々物足りない感じもする。このあたりがルックの面白さなのだろう。

 

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キラリと光るルックらしさ◆小高雄人

ルックのエントリーモデルにあたるエンデュランスロード。ヘッドチューブが長く、アップライトなポジションをとった際に乗りやすいように設計されている。ロングライドやツーリングでは終盤になっても身体に疲労を溜めずに走れそうな、快適な心地。
下りでの安定感が良かったが、普段乗っているバイクよりもだいぶ上体が起きた姿勢になるので、コーナーを攻めようと思ったときに少し不安定さを感じた。
上位モデルで採用されているBB65ではなく、一般的なプレスフィット30を採用しているが、上位モデル譲りのぺダリングの抜けの良さはとてもルックらしい。レーシングフレームのような俊敏性は正直ないが、マイペースにのんびり走るのであれば不満はなさそうだ。

 

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ひと味加えたエンデュランスロード◆山本健一

ルックはハイエンドモデルが注目の的になる。その独特のフレーム形状、そしてオリジナル規格のコンポーネントは、ルックだけの世界観を生み出している。そうなるとミドルグレードの注目度は、ハイエンドモデルに引っ張られる形になるのが常だろう。この675ならいざしらず、765のインパクトたるや、最近のルックに見慣れたファンからすれば、物足りないバイクに映るはずだ。さにあらず、この765こそ、新規ルックファンを増やさんべく投入されたバイクに感じる。ジオメトリーは近年のルック同様にBBハイトがやや高く、小気味良い走りを演出してくれる。急加速は、優れたレスポンスは795や695に譲るとするが、坦々とイーブンペースをこなす上では、相当に気持ちがいい。路面からの反響音は明らかに通常のバイクとは違うことがわかる。踏み込んだときのタイヤのトラクションがフレームから伝達して身体に伝わってくるが、この感覚がマイルドというか、路面をしっかりと捉えているようなグリップ感が強くある。この感覚はカリカリのレーサーにはなく、心地よい安心感が得られた。ロードバイクとしての基本的な性能はもちろん有してのこと。よってレースで使えないことはないだろうが、やっぱりロングライドや、少々荒れた路面が多いコースで使ってみたくなる質感だ。“ルック”のエントリーユーザーにも、いい。さしずめルックがポテンシャルユーザーの獲得を目指したバイクと言っても良さそう。765の良さは乗ってみないとわからない。ニュートラルな外観ながらもひと味違ったバイクに仕上がっているからだ。

 


(写真:和田やずか)

ルックのお問い合わせ先:ユーロスポーツインテグレーション TEL.03-3329-1065

http://www.eurosports.co.jp/

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